<この記事(ページ)は 3分で読めます>
最近、アルプスの国スイスでの仮想通貨界ニュースがいくつか出てきましたが、1月21日にスイスの民間銀行Falconがデジタル通貨の取り扱いに着手したとの情報がありました。顧客の法人如何を問わずに利用できるようです。
Falconのメディアリリースによると、同銀行は仮想通貨の直接送金を導入することによって、ブロックチェーン・バンキングとしての第一人者としての立場を強めたい意向のようです。
仮想通貨は銀行で担保可能資産
具体的には、FalconのSegregated Walletsによってデジタル資産を送信、保管できて、法定通貨とのコンバートも可能です。
これにより、ブロックチェーン資産は銀行で受け付けられる、つまり「完全な担保可能資産」だと胸を張っています。
「Falconは、伝統ある民間銀行としての銀行業務と革新的な金融ソリューションを融合させることでデジタル資産分野のマーケットリーダーとして、その専門知識を証明するチャンスを再度獲得しました」と、CEOのMartin Keller氏は語ります。
チューリッヒ、ロンドン、ルクセンブルグやドゥバイにおいて50年以上のバンキング業務を行ってきたことに誇りをもって、優れた業績と、財務力、および安定性への絶え間ないコミットメントを強調しています。
ただのウォレットではなく、カストディサービスが格別
Falconの顧客は、銀行とオンラインやリレーションシップ・マネージャーを通して取引注文を出すことができ、全てのデジタル資産は税務関連の文書に記録されるのです。
これはこの業界では珍しい別格のインテグレーションを提供するものです。全ての保有資産は独自のカストディソリューションで「安全に保管」されます。
さらに言えば、スイス金融監督局(FINMA)の承認を受け、もともと2017年7月にブロックチェーン資産の管理を許可されていた、スイスを拠点とするKYC/AML法に則ったプロセスを開発しました。
Falconのカストディソリューションは、独立したプロバイダによって監査およびレビューされており、複数のレベルでハードウェア、ソフトウェやトランザクションプロセスを保護しているということです。
この発表からほどなく直近では、スイスのオンラインバンクDukascopyがBistamp取引所とパートナーとなり、仮想通貨サービスを展開するというニュースも入りました。
日本では銀行系は軒並みRippleとの技術提携が人気ですが、銀行が人気仮想通貨をダイレクトに取扱いを始める例は珍しいです。
「金融」の権威のイメージのあるスイスから発信されるこのメッセージが世界の金融業界をまた一段別のレベルに連れて行くのかもしれませんね。
参考サイト:
“https://blokt.com/news/swiss-private-bank-launches-direct-transfers-of-bitcoin-litecoin-ether-bitcoin-cash”
”https://litecoin.com/en/news/swiss-bank-falcon-launches-litecoin-crypto-wallets-with-fiat-conversion”
“https://www.falconpb.com/documents/122275/205260/21012019+Direct+Transfers+of+Cryptocurrencies+ENG.pdf”