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Starling Bankの共同設立者であり元CTOであるマーク・ヒッパーソン氏は、法定通貨と暗号資産を同一の当座預金口座で取り扱うデジタル銀行、Zigluを立ち上げる予定とのことです。
ヒッパーソン氏は、Starling銀行設立前にはイギリスの大手銀行バークレイズグループの元副CTOで技術責任者を10年以上勤めた経歴を持つ人物です。
Starling Bankは、ヒッパーソン氏が2017年に創業したスマートフォン・バンキングサービス(チャレンジャー・バンク)です。
Starling Bankは、創業わずか3年で類型口座開設数が100万件を突破しようとしています。
ヒッパーソン氏は、2018年9月からデジタルバンキングのZigluプロジェクトを開始しています。
Zigluのサービス
ロンドンに拠点を置くZigluは、1つの口座で仮想通貨と法定通貨の両方を管理することができる“仮想通貨デジタル銀行”であり、2020年前半のサービス開始を目指していると言います。
Zigluの公式サイトによると、同銀行の口座を作成したユーザーは1つのアカウントで法定通貨と仮想通貨の両方を保管することができるだけでなく、外貨をインターバンクレートで両替したり、複数の取引所を比較した有利なレートで仮想通貨を交換することができると説明されています。
また、MasterCardのデビットカードを保有している人は、デビットカードを利用して保有している仮想通貨と法定通貨を世界中どこでも即座に使用することができるとのことです。
口座開設は無料ですが、当面はイギリス在住者に限定するとのことでグローバル展開は今後の予定としています。
ヒッパーソン氏は、2020年に10億ドル(約1085億円)のトランザクション処理を目指しており、今年の第4四半期までにはアメリカでの展開を視野に入れているとのことです。
Zigluは現在、前払式支払手段発行者(電子マネー事業者)として英国金融行為監督機構( FCA)に申請しており、18歳以上のユーザーが利用可能です。
急成長するチャレンジャー・バンク
世界の金融大手がフィンテックとの提携を深める一方で、フィンテックベースのスタートアップ企業が銀行業務ライセンスを持つモバイル専用銀行のチャレンジャー・バンクのサービスを急速に拡大させています。
仮想通貨を取り扱うチャレンジャー・バンクも急速に成長しています。
ZigluのライバルとしてはドイツのBitwalaやイギリスのRevolutなどがあります。
Revolutは、2018年11月にユーザー数300万人を突破し、既に欧州全土でサービスを展開しています。
今後もこのようなチャレンジャー・バンクのグローバル展開がより活発化することが予想されます。