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米国証券取引委員会(SEC)が、仮想通貨取引プラットフォームEtherDeltaの設立者であるZachary Coburn氏に対して、未登録の証券取引を行なったとして罰金命令を課しました。
EtherDeltaは、ERC 20トークンの2次市場です。
ユーザーはイーサリアム・ブロックチェーン基盤のオーダーブックやスマートコントラクトを通じてデジタル資産の売買をすることができます。
米国証券法で証券とみなされるトークンを含んでいた
SECによると、EtherDeltaは過去18ヶ月間に顧客から受けた360万件のトークン注文の中に、DAOなど、米国証券法によって証券とみなされるトークンが含まれていたとのことです。
規制当局によると、大部分の注文はSECが今年6月に発表したDAOを証券としてみなすレポートの後に実行されていたとのことです。
現在の法律に基づくと、EtherDeltaは、証券登録または取引実行の申請をする必要がありますが、これらの手続きを踏むことなく、無許可で運営を続けていたということです。
30万ドルの罰金
EtherDeltaの設立者Zachary Coburn氏は肯定も否定もしていませんが、SECの判断に従い非合法の収益を得た罰金として、州に30万ドルを支払ったとのことです。
SECは、Coburn氏が調査に協力しなかった場合は、さらなる罰金を課す可能性もあったとしています。
SECは取締りを本格化
SECは今年10月初にも、ネヴァダ州を拠点とするAmerican Retail Group, Inc.が当局から仮想通貨取引の承認を得ている虚偽の申告をしたとして営業停止命令を出しています。
11月はじめにSECは、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)の詐欺が多発しているとする調査を発表しました。
2018年度の年次調査書で、複数の非合法のICOにより三人の被害者が合計で6800万ドルを騙し取られたと報告しています。
SECの規制がさらに強化されているようです。
特にICOの詐欺による被害が多発していることから、今後はICO関連の規制が本格化されることが予想されます。
参考サイト:
”https://cointelegraph.com/news/us-sec-charges-fines-etherdelta-founder-with-operating-unregistered-securities-exchange”