<この記事(ページ)は 3分で読めます>
14日、米国証券取引委員会(SEC)は、仮想通貨「トマホーク(TOM)」のICO詐欺を行った石油・ガス探査会社Tomahawk Exploration LLC、及びその創設者David Thompson Laurance氏に対し、役員就任禁止令、投機的安物株禁止令、そしておよそ330万円の罰金を課したことを発表しました。
石油採掘計画は全くの嘘だった
Laurance氏は、2010年にトマホーク社を設立し、ペニー株(所謂クズ株)を構成するトマホーク証券の提供に従事しており、仮想通貨「トマホーク(TOM)」を開発しました。
2017年には初めてトマホークのICOを実施しましたが、目標額である5億には到達できず。
当時同氏は、集められた資金を使ってカルフォルニアの石油採掘計画を実施する予定であると公表していましたが、実際にはそれは真っ赤な嘘であり、彼自身そのような資格を所持していませんでした。
また、今回だけでなく前歴として証券取引における詐欺も行っていたことが発覚。
委員会は、トマホーク社とLaurance氏が連邦証券法の登録と不正防止規定に違反していることを発見し、今回の摘発に至りました。
Laurance氏はSECの調査結果を受け入れ、課せられた命令に対し素直に応じたようです。
仮想通貨投資家、さらなる警戒心を求められる
規制当局のサイバー部門でチーフを務めるRobert A. Cohen氏は、
「投資家達は、ICOであることを偽った石油・ガスのような旧式の詐欺に警戒する必要があります。」
とコメントしました。
SECは以前にも増してICOを厳しく取り締まり対応しているようですが、それでも詐欺行為が減ることはありません。
適切な規制が定まっていない以上、今後はICOを振舞った多種多様な詐欺が広がっていく可能性が高いです。
自分の資産を守るためにも、投資家はより強い警戒心が必要とされるでしょう。
参考サイト
”https://cointelegraph.com/news/us-regulator-fines-and-halts-activities-of-fraudulent-tomahawkcoin-issuer”
”https://news.bitcoin.com/sec-fines-bars-founder-oil-exploration-token/”