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AT&T顧客、SIMハイジャックの被害は業務上過失と告訴

4500万ドル相当の仮想通貨 携帯から流出被害

<この記事(ページ)は 3分で読めます>

数百万ドルの仮想通貨喪失のAT&T顧客が、SIMハイジャックの被害は業務上過失としてAT&Tを告訴しました。

告訴したのは、アメリカの実業家で仮想通貨投資家のMaichael Terpin氏。
彼はAT&Tのモバイルを使用しており、犯人がSIMスワップ詐欺で彼の携帯電話のアカウントにアクセスした時に被害に遭い、数百万ドルの仮想通貨トークンが盗まれたのはAT&Tの業務過失と主張しています。

犯人たちはトークンを盗み国際犯罪集団に彼のアカウントを渡したと言われています。
Terpin氏は盗まれた2380万ドル分と懲罰的損害賠償で2億ドルを要求しています。
それに対し、AT&Tはこれらの申し立てに意義を唱えているとしています。

スマホで便利なアカウントのセキュリティ対策とデジタル資産

SIMハイジャックは、許可や承認なしに、電話番号がその番号(アカウント)の所有者とは異なるSIMカードに転送された際に起こります。
デジタルアカウントをハイジャックするには、電話番号にアクセスするのが犯罪者にとっては非常に価値のある手法で、その脅威は広がりつつあります。

電話番号が盗まれてTerpin氏のアカウントはハッキングに使われ、そして1月7日、当時2380万ドルの価値のある300万の仮想通貨トークンが盗まれました。
訴状によると、Terpin氏が所持していた仮想通貨の種類は特定されていませんが、今年1月からの価格下落を考慮すると、盗まれたトークンは今では価値が下がっている可能性もあります。

訴状では、
「AT&Tがしたことはホテルが偽IDを持った泥棒に部屋の鍵と、部屋の金庫の鍵を渡して、本当の部屋の使用者から宝石を盗むことと同じようなものです。」と、書かれており、多額の仮想通貨を保持するオーナーを狙うSIMカード詐欺はここ数か月でアメリカ当局が取り組まなければならない現実になっています。

デジタル社会でのスマホの電話番号はパスワードがかかっていないセキュリティの低いアカウントのひとつとなりました。
電話番号と紐づいているアカウントも増えてきているので警戒が必要ですね。

 

参考サイト:
”https://www.theverge.com/2018/8/15/17695132/att-sued-over-lost-cryptocurrency-sim-swap-theft”

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