やさしい仮想通貨チャート分析ビットコイン(BTC)2019.03.19
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チャートから今後の値動きを予測し、仮想通貨投資で”勝てる”ようになるために、実際のチャートを見ながらテクニカル分析の手法をご紹介していきます。
ローソク足チャートの見方がわからない方は、こちらの記事をご覧ください。
2019年3月19日現在、ビットコインの価格は43万8千円から44万円前後で推移しています。
先週のチャート分析でお伝えしたレンジを15日に上方向に抜け、サポレジ転換が起こりました。43万8千円付近のサポートラインに注目して、トレードの機会を探ることが良策と考えられます。
TradingViewより、bitflyerのBTC/JPYのチャートを見てみましょう。
① 日足で全体を俯瞰する
これが2019年に入ってからのBTC/JPYの日足チャートです。
1月はダウントレンド、2月はアップトレンドが継続したものの24日の急落によりトレンドが終了していることが分かります。
3月に入り、BTCは徐々に価格を上げています。
3月の19日間に限定して再度チャートを見てみると、値動きは小さくなりますが安値圏及び高値圏が切り上がっています。
つまりアップトレンドとみることができます。
この値動きをより細かく分析するために、この日足チャートに移動平均線を引いてみましょう。
② 移動平均線を引いてみる
先ほどの日足チャートに移動平均線を3本引いてみました。
①5日移動平均線(黄色、短期)
②25日移動平均線(水色、中期)
③75日移動平均線(紫色、長期)
それぞれが、短期、中期及び長期を表す移動平均線となっています。
1月は、7日前後で5日移動平均線が25日移動平均線を下抜けるデッドクロス。
2月初旬から中旬にかけては、5日移動平均線が25日及び75日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが見られました。
ゴールデンクロスの出現地点である2月18日から3月19日現在までの約1か月を再度見ます。
すると2月24日の急落の影響を多少受けるも、価格は上昇傾向にあることが分かります。
また移動平均線の順序に着目すると、上から5日、25日、75日と並んでいます。
このような順序の場合、価格は安定して上昇していくと考えることができます。
③ 4時間足で見る
これがBTC/JPYの日足チャートを4時間足に落としたものです。
3月6日に5日移動平均線が25日及び75日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが出現しましたが、その後大きな価格上昇は見られませんでした。
そして11日に25日移動平均線を下抜けるデッドクロスが出現し、価格は下落。
翌12日に75日移動平均線から反発するかのような値動きを見せ、14日に2度目の反発を見せた後、再びゴールデンクロスが出現しました。
そしてこのサインの出現と共に上昇に転じています。
価格を確認すると上昇に転じている14日から15日午前にかけて、43万円というきりのいい数字
付近で推移しています。これは「キリ番」と言われていて心理的節目になるという考え方があります。
ここを抜けたことで大きな値動きにつながったと考えることができます。
④ サポートラインを引いてみる
3月14日の上昇後で意識されているサポートラインを4時間足チャートの43万8千円付近に描画してみました。
チャートをよく見ると、このラインは3月10日の上昇後に反発しているレジスタンスラインでした。
しかし直近の価格上昇に伴い、現在はサポートラインとして機能していることが分かります。
つまり4時間足で見る限りではサポレジ転換が起こっています。
このことから今後の値動きは以下の3通りに絞られると考えられます。
①サポートラインで反発して再びアップトレンドとなる。
②サポートラインを下抜けることで1段下げる。
③サポートラインと直近の高値圏との間でレンジとなる。
上記の3通りを念頭に置いて、サポートラインで反発するのか、もしくは抜けるのかを待つべきでしょう。
まとめ
14日の急騰によりレンジ相場を脱し、現在は43万8千円から44万4千円までの間で推移しています。
4時間足でチャートを見るとアップトレンドのような値動きをしているように見ることができます。しかし43万8千円のサポートラインが意識されているようですので、反発するのか、抜けるのかに注目することが良策でしょう。
皆さんも、今回ご紹介したような手法を使って、チャートを分析してみてください。
※当レポートは、仮想通貨の価格チャートの一般的な見方やテクニカル手法を提供することを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資は価格変動のリスクを伴いますので、損失を被る場合があります。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資にかかる最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。
記事内のチャートはすべてTradingViewを使用しています。