<この記事(ページ)は 6分で読めます>
ビットコインを持っているビットコイナーの皆さんは、普段の食事や買い物の支払いをするときに、「持っているビットコインを現金にして使えたら便利なのに……」と思ったことが一度や二度はあることでしょう。
実は、ビットコインのATMがあることを、ご存知でしょうか。
ビットコインのATMでは、ビットコインを現金に替えたり、現金でビットコインを購入したりすることができるのです。
ビットコインATMでできること
ビットコインATMでは両替機のように取引口座無しで現金でビットコインを買うことや、ビットコインを売却して現金を引き出すことが出来ます。
ビットコインを現金で購入する
購入したビットコインを受け取る方法は2つあります。
1つは、ビットコインをモバイルウォレットに送金する方法、もう1つはペーパーウォレットを印刷する方法です。
モバイルウォレットに入れる場合は、事前にスマホにモバイルウォレットアプリ(Copayなど)をインストールしておく必要があります。
モバイルウォレットアプリを使用した場合はすぐに店頭決済でも使うことが出来るので便利です(ビットコイン決済対応店舗)
ビットコインを売却して現金を出金する
モバイルウォレットを使ってATMのQRコードを読み取り、任意の金額のビットコインをATMに送金することで日本円を引き出すことができます。
ビットコインATMの使い方
ATMの機種によって使い方は少し異なりますが、大まかな流れは以下の通りです。
ビットコインを購入する場合
①個人認証(本人確認)をします(SMSやメール、指紋認証など)※
②自分のウォレットの受信先ビットコインアドレス(QRコード)をかざします
③現金を入れます
④自分のビットコインウォレットにビットコインが送付されたことを確認します
※機械の種類によっては個人認証が不要な場合もあります
ビットコインを売却し日本円に換金する場合
①個人認証をします(SMSやメール、指紋認証など)※
②引き出したい現金の額を入力します
③ATMのアドレス(QRコード)を読み取り、表示された額のビットコインを送金します
④現金を受け取ります。
ビットコインATMのある場所は?
すでに世界各地にビットコインATMは存在する
ビットコインATMの情報サイト「コインATMレーダー」(https://coinatmradar.com/)によると、2018年11月現在、世界のビットコインATMの数は4,028台、現金とビットコインをやり取りできるサービスは141,827店舗あります。
ATMが最も多いのはアメリカで、なんと2,391カ所もあります。日本のATMの数は現在稼働しているもので4カ所存在します。
参考までに、世界のビットコインATMのシェアは下のとおりです。
あなたがビットコインのヘビーユーザーで、海外旅行に行く予定があれば、近くにあるビットコインが使えるお店やATMを調べておくと便利かもしれませんね。
日本国内のビットコインATMの場所
では、日本のビットコインATMは具体的にどのような場所にあるのでしょうか。
Coin ATM Radarによると、現在稼働していることが確認できる国内のATMは茨城県1カ所、東京都2カ所、福岡1カ所となっています。
(https://coinatmradar.com/country/107/bitcoin-atm-japan/)
どんな店舗にあるの?
では実際にどんな場所にビットコインATMは設置されているのでしょうか?
ビットコインATMが設置されている場所一覧は以下の通りです。一般的にコワーキングスペースになり得るカフェや仮想通貨取引所に設置されていることが分かります。
店舗名 | 住所 | 使用ATM | 使用可能通貨 |
World star cafe | 東京都港区六本木5-1-3ゴドビル1F | CoinOutlet | BTC(売買) |
ガーデンカフェ『agato』 | 茨城県つくば市二の宮2-15-21 | BitXatm | BTC(売買) |
Future Exchange Japan | 福岡市中央区渡辺通1丁目1番1号 サンセルコ1F | General Bytes | BTC(買) |
ビットコインATMの手数料
東京都のビットコインATMの手数料一覧はこちらのリンクから確認できます。
基本的には2~10%の手数料がかかるようです。
手数料10%とすると、1万円引き出すのに1000円、3万円引き出すのに3000円かかる計算になり、少し高く感じます。
たいていの場合、購入と売却では手数料が異なり、加えて手数料が変わる場合もあるので、心配な場合は事前にATMを設置しているお店に電話して聞いてみるとよいでしょう。
それでは、仮想通貨取引所で日本円を出金する場合の手数料と、ATMの手数料を比較してみます。
日本の代表的な取引所3ヶ所の手数料は以下のとおりです。
GMOコイン | 無料 | ||
ビットフライヤー | 三井住友銀行 | 3万円未満 | 216円 |
3万円以上 | 432円 | ||
その他の銀行 | 3万円未満 | 540円 | |
3万円以上 | 756円 | ||
ビットバンク | 3万円未満 | 540円 | |
3万円以上 | 756円 |
金額にもよりますが、GMOコインを除き、1万円以上の出金なら、ATMより取引所で出金するほうが手数料は安くなります。
ただし、取引所で出金する場合、出金が反映されるのは銀行の翌営業日になります。今すぐビットコインが必要なときには、ATMで引き出すしかありません。
ビットコインはATMより取引所で買うべき!
ビットコインATMはビットコインの売買手段としては最適ではありません。
取引所と比較すると、手数料は高めです。また、ATMは普及が進んでおらず、ATMの設置場所までたどり着くために労力がかかります。設置している場所を特定できたとしても、ATMが稼働していない場合もあるのです。
もちろん、出先で急に今すぐビットコインが手元に欲しくて、近くにATMがある場合は使えるかもしれません。しかし、基本的には取引所でビットコインの売買をすることをおすすめします。
ビットコインATMまとめ
ビットコインATMは、取引所のように口座開設をしなくても、現金とモバイルウォレットさえあればすぐにビットコインを手に入れることができます。
また、ビットコインを売却して手入れた現金をを銀行口座への振込ではなく、その場で引き出して使うことができます。
手数料や場所の点では取引所より利便性は劣りますが、旅行や緊急の際には利用してみると良いでしょう。