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予想の背景
2017年3月にケンブリッジ大学で行われた研究によると、研究開始時、ビットコインウォレットの利用者数は290万〜580万人ほどでした。
しかしその後、ビットコインの市場価値および価格が急激に上昇し、それに伴いユーザー数も急増しました。2017年11月末時点では、世界有数の仮想通貨取引場であるCoinbase(コインベース)のユーザーだけで、1300万人の利用者が存在しており、11月の1カ月の間に120万人ものユーザーが新規登録をしたといいます。
ロシアトゥデイによれば、現在のようなビットコイン価格の急激な上昇を考慮に入れると、7年後の2024年までにはビットコインの利用者は2億人に達すると予測している。
利用者急増のひとつの理由
12月半ばにCBOEとCMEグループの金融商品取引場でビットコインの先物取引が開始されたことで、大規模な機関投資家やヘッジファンドなどから注目をより集めることとなりました。それによって多額の金額がビットコイン市場へ流入し、一般消費者や個人投資家がその流れに乗り、ドミノ効果が生まれている、というのが現在の状況です。
これを受けて、金融機関などがビットコイン関連のサービスを提供しはじめています。例として、韓国最大大手の商業銀行である新韓銀行がビットコイン金庫のサービスを行うことを決定し、現在サービスのテスト段階にあるといいます。
では、利用者の急増によってビットコイン市場にはどのような変化が生じるのでしょうか。
今後予想されること
ビットコインのアクティブユーザー数が2億人ともなれば、ビットコインはマーケットの主流となり、大多数の投資家、一般消費者がビットコインを資産の確かな投資先として取り入れることになるでしょう。
また、利用者が増えていくにつれ、より多くの金融機関、金融サービス、フィンテックプラットフォームがビットコインのユーザビリティ、流動性の向上を目指したサービスを提供していくことが考えられます。利用者にとってはビットコインがより売買しやすく、貯蓄もしやすい時代が来ることになります。
ただ問題点として、利用者が増えたことによるスケーラビリティ問題が挙げられます。スケーラビリティ問題とは、ビットコインの取引が多くになるにつれて、中核であるブロックチェーンの1ブロックに取引データ量が入りきらなくなってしまい、それによって取引に大幅な遅延が起こってしまうという問題です。取引を迅速に進めたい場合はユーザーは高い手数料を支払わなくてはなりません。
しかし、今後スケーラビリティ問題を解決するためにライトニングネットワークなどを活用されていくことが期待されています。問題を解決することができれば、利用者が増加してもスムーズにビットコインを決済に有効活用することができ、ビットコインの需要はさらに高まっていくでしょう。
需要の高まりによってさらなるビットコインの価格上昇もありうるのではないでしょうか。
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