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ここにきて、金融界のいわゆる“大物”達の仮想通貨業への参入が話題となっています。
彼らの資金力、そしてその影響は多大なものになるでしょうから、仮想通貨の市場も次のステージに大きく進みそうです。
- George Soros(ジョージ ソロス)
「伝説の投資家」とも言われるソロス氏の投資ファンド『Soros Fund Management』が、仮想通貨投資を計画していることが分かりました。
具体的には、投資ファンドの責任者であるAdam Fisher(アダムス フィッシャー)氏に仮想通貨投資が承認されたということです。
『Soros Fund Management』はおよそ260億ドルの資産を持っているとされています。
ソロス氏は以前、
「仮想通貨はそのボラティリティのため、現物通貨のようには機能し得ない。」
と述べていました。
1月には、「仮想通貨はバブル」とも発言しています。
同団体はすでに仮想通貨関連の投資は間接的に行なっているようで、Overstock.comという会社の株を買い占め既に第三筆頭株主となっています。
Overstock.comは、仮想通貨を支払い手段として導入した最初のネット販売業者としても知られています。
- ロックフェラー
ロックフェラー財団のベンチャーキャピタルである、Venrock(Venture + Rockfellers)が仮想通貨の投資家グループであるCoinFundとパートナー契約し、ブロックチェーンビジネスの起業家を支援していく姿勢であることがわかりました。
Venrockは短期的な利益には関心がなく、長期的な視野でブロックチェーン技術や仮想通貨業界に投資していくつもりだということです。
仮想通貨の投資家やヘッジファンドは沢山ありますが、Venrockが目指すのはそのようなものではなく、ベンチャーキャピタルに近いものだと言います。
CoinFundは2015年設立のブルックリンに本社を置く企業で、昨年ICOで約1億ドルを調達したメッセンジャーアプリKikのICOにも投資しています。
- ロスチャイルド
また、銀行や金融機関との密接なつながりを持つロスチャイルド家も、昨年12月にグレースケールインベストメント(仮想通貨のファンド)を通じてビットコインを購入したと伝えられています。
機関投資家や大口投資家の参入による、仮想通貨市場拡大の期待
ロスチャイルドやロックフェラーが代表するような伝統的なお金のあり方と、ブロックチェーンや仮想通貨といった新しい技術の融合は、こうした新しい技術が今後の金融のあり方にとって無視できないほどの存在感をもたらしていることを示しています。
最近では、スタンフォードやウォートンといったトップレベルの大学がMBAのコースにビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンといった授業を導入しているという事実もあります。
ソロス氏は、JPモルガンと同じように初めは仮想通貨をバブルと揶揄していましたが、仮想通貨やブロックチェーンのポテンシャルはやはり無視し難いものなのでしょう。
つい先日にはウィンクルボス兄弟が設立したアメリカの仮想通貨取引所Geminiが、ブロック取引(価格を大きく動かしてしまうような大口取引を、取引板ではなく相対取引で行うこと)のサービスを開始しました。
個人投資家が多い印象がある仮想通貨市場ですが、今後は従来のマーケットのように機関投資家や大口投資家の資金が流入することで、さらなる仮想通貨市場の拡大が期待できますね。
参考サイト:
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-04-06/george-soros-prepares-to-trade-cryptocurrencies-as-prices-plunge
https://jp.cointelegraph.com/news/soros-fund-management-plans-to-launch-cryptocurrency-trading-report-says
https://www.rt.com/business/423559-rockefellers-soros-rothschilds-cryptocurrency-investment/
https://www.newsbtc.com/2018/04/08/soros-rothschild-big-institutional-investors-entering-bitcoin-market/