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仮想通貨のトロン(TRX)とは?詐欺?トロンの特徴や価格、疑惑の全て

仮想通貨のトロン(TRON/TRX)とは?特徴・価格・チャート・将来性について解説

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まだ新しいアルトコインであるにもかかわらず時価総額ランキングで上位に食い込み、話題になっている仮想通貨TRON(トロン/TRX)。

人気の一方で、過剰評価であるとする声や、詐欺やホワイトペーパー盗作の疑惑を指摘する声もあり、賛否両論分かれています。

今回はそんなトロンについて、徹底的に調べてみました。

仮想通貨TRON(トロン/TRX)とは?特徴・仕組みについて

TRONは、世界中の誰もが無料で楽しめるエンターテイメントシステムの構築を目的に開発された中国発のトークンです。

通貨単位はTRX、最大供給量は100,000,000,000 TRXです。

近年インターネットの発達により個人で音楽やイラスト等の創作活動を行うクリエーターが増加していますが、彼らはしばしば不当な中間搾取や、無断転載に悩まされています。TRONはそれらの問題をなくそうとして開発されました。

仮想通貨TRON(トロン/TRX)の開発者って誰?

TRONは、リップル(Ripple, XRP)の開発に携わっていたことでも知られるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏が先頭に立って開発を進めています。

仮想通貨TRONはかのジハン・ウー氏も投資していることで有名ですが、この開発者のサン氏もツイッターのフォロワーが35万を超える有名で影響力の大きい人物です。

サン氏は自身のツイッターでTRONについての情報発信を頻繁に行っています。企業との提携をはじめTRON関係のイベントはほぼすべて彼のツイッターで紹介され、たまに “Weekly Update”としてその週の進捗が報告されることもあります。

サン氏はPeiwo(https://www.peiwo.cn)という中国の音楽ストリーミングサービスのCEOも務めています。

Peiwoは日本ではしばしば中国版Showroomとも形容され、利用者数は1千万人を超えているようです。

仮想通貨TRON(トロン/TRX)の仕組み

TRONのプラットフォームでは、デジタルコンテンツをブロックチェーン上に記録することで著作者の権利を保障し、消費者がコンテンツにトロンを支払って自由に購読することで作品に対する正当な評価と報酬が付与されることを目指しています。

また、分散型ストレージによって、多くのコンテンツのアップロードが可能になり、ストレージ管理のリスクを分散・軽減することができます。

仮想通貨TRON(トロン/TRX)の価格・チャート

TRONの時価総額と順位

 

TRONのチャート

出典:https://coinmarketcap.com/currencies/tron/

大企業提携(後述)を続々発表していた年末年始は、仮想通貨ブームも相まってTRONは急騰していました。

しかし、盗作疑惑が出てから、価格が1月17日までに約75%下落し、一時回復したものの再び下降、現在(2018年8月)は停滞気味であることがわかります。

仮想通貨TRON(トロン/TRX)のロードマップ

トロンのこれまで

TRONのプロジェクトはかなり新しいものです。2017年8月にBinanceで行われた2度のICOは、それぞれわずか30秒と10秒で完売して大きな話題になりました。

2017年の12月24日に中国の大手仮想通貨取引所OKExに上場、同時に oBike(台湾の自転車シェアリングサービス)と提携して注目されました。

その後、年が明けると Baofeng(暴風、中国版Netflixと言われている映像ストリーミングサービス)やGame.com、BitGuild(ゲームのブロックチェーンプラットフォーム)、Trip.io(トラベルブロックチェーンのプロジェクト)などと続々提携し、Peiwoとの統合も完了させました。

このように、つぎつぎと大手企業と連携を行い、多くの人の信用を勝ち得てきました。

2018年6月にはメインネットの移行を完了させ、同時に5千万ドル分のTRXコインをバーンしました。このメインネット移行・バーンを受けてトロンに再び注目が集まりました。

TRONのこれから

公式サイトで公表されているロードマップは、6段階に分かれています。

それぞれ公式サイトの文章を翻訳・要約して紹介します。

1.エクソダス(2017年8月〜2018年12月)―データの自由化

コンテンツに基づいたP2Pでのアップロード、ストレージ、および配布の仕組み、すなわち分散型ストレージの土台を作る。

ユーザーはデータ出版やストレージ、配布のための完全に自由で信頼できるプラットフォームを使用可能になる。

2.オデッセイ(2019年1月〜2020年6月)―コンテンツへの権限付与

コンテンツの提供者に適切な報酬が付与されるようになる(TRXをトロンネットワーク上で使えるようにする)。

3.グレートボヤージュ(2020年7月〜2021年7月)―個人によるICOを可能に

ブロックチェーン技術を使って、コンテンツ提供者の所得の測定、TRX保有者への配当の支払い、サポーターの管理という3つの主要な問題を解決し、「ファンエコノミー」から「ファンファイナンス」への転換を図る。

4.アポロ(2021年8月〜2023年3月)―分散型取引プラットフォームの構築

ユーザーによる独自トークン発行を可能にするために、分散型取引のプラットフォームを完全整備して価値交換を容易にする。

5.スタートレック(2023年4月〜2025年9月)―ゲームコンテンツの分散化と市場予想

ゲーム開発者が、トロンを通じて自由にオンラインゲームプラットフォームを構築できるようにする。

6.エタニティ(2025年9月〜2027年9月)―分散化されたゲーム

ゲーム開発者が、TRONを通じてゲームプラットフォームを自由に設計し、ゲーム開発のための資金をクラウドファンディングにより確保し、一般投資家がゲームに投資することを可能にする。

2018年1月23日に、エクソダスの完成が発表されました。3月31日にテストネット版がリリースされており、開発が前倒しで進んでいることがわかります。

 

エクソダスの始動によって、ビットコインと同じUTXOベースの取引やわずか0.000001TRXという超低手数料での送金が可能になります。

仮想通貨TRON(トロン/TRX)の疑惑

一見素晴らしく見えるプロジェクトですが、いくつかの疑惑がかけられ、一部の人に詐欺ではないかと言われているTRON。

ここでは、疑惑とその疑惑が生じた背景を見ていきます。

ホワイトペーパーが盗作?

まず、TRONのホワイトペーパーには盗作疑惑がかけられています。

発端は、2018年1月8日に、

TRONの英語版ホワイトペーパーの少なくとも9ページ分が、IPFSとFilecoin(ファイルコイン/FIL)のホワイトペーパーからの盗作である

(一字一句違わぬコピーのようなものではないが、構成や表記、言い回しが明らかに酷似している)と、両ホワイトペーパーの共著者であるJuan Benet氏がツイッターで指摘したことでした。

サン氏は、英語版はじめ外国語版はオリジナルバージョンである中国語版をボランティアが翻訳したものであるため、その過程でミスが生じたとして盗作を認めていません。

しかし、公式ページからは英語版だけでなく中国語版のホワイトペーパーまでもすべて削除されています。

インターネット上に上がっているPDFは中国語版や英語版などがあります。

しかし、これらを見るとホワイトペーパー内に一切参考文献の記載がないことが分かります。ホワイトペーパーを読んだことがある人なら違和感を覚えるでしょう。

また、ホワイトペーパーにはTRONのブロックチェーン自体についての記載がほとんどありません。

サン氏はこの問題に関して、

ホワイトペーパーの内容はやや古く、現在の実装とは異なるため、最新の情報はGithubを参照してほしいと訴えています。

開発が進んでいない?

そのGithubを参照すると、ほぼ毎日何らかの更新が加えられていることがわかります。

しかし、2017年12月29日にソースコードが公開されると、複数の人が「プロダクトが全く完成していない。今のところなんの機能もない」などと指摘しました。

最近のICOではプロダクトが未完成であることそれ自体はそこまで珍しくありません。

むしろプロダクト完成後のICOよりもメジャーになりつつあるとして問題視され始めているほど増加しています。

プロダクトができていなくても、ICOで集めたお金を使ってさらによいプロダクトを作るという考え方もあるのかもしれません。

しかし、TRONのロードマップによると開発完了にかなりの時間がかかる予定であることもあり、プロダクトありのICOと比べて「本当に完成するのか」という疑惑がかけられやすいようです。

もちろん未来のことは分からないのでプロダクトが完成する可能性は十分にありますが、現在もプロダクトの完成を疑う声は根強くあるようです。

Justin氏がTRON(TRX)を売却?

1月、アメリカのWEBサイト「Reddit」にJustin氏のものと思われるウォレットから60億TRXが売却されたというニュースが流れました。ニュースによるとJustin氏は自身の持つTRXをETHに換金しているとしています。

このニュースを受けて、Justin氏がETHに換金しているということは詐欺の証拠なのではないかという疑惑が流れました。

しかしJustin氏はこのニュースに対して自分やTRON財団は、TRXをETHに換金していないとツイートし、否定しています。

TRXプロジェクトではTRX財団が342億枚のTRXを2020年1月までにホールドしておくとされています。長期間自分たちの通貨をホールドしておくということは自分たちでその価値を担保するということです。そのため、この噂はあまり信憑性がないのではないかということが通説です。

仮想通貨TRON(トロン/TRX)に投資するべき?

プロダクトが開発途中であるにもかかわらず、ICOが一瞬で終了してしまうほど知名度を高め、過大評価とする声が上がるほど存在感のあるアルトコインに仕上げたマーケティングとプロモーションの巧みさには目を見張るものがあります。

まだ開発途上のコインであるため現時点での価値判断は難しいですが、今後の動向に注目していきたい仮想通貨であるのは間違いないでしょう。

高騰していた時期に比べて低価格で購入できる今はTRONの買い時かもしれません。

仮想通貨TRON(トロン/TRX)が購入できる取引所

TRONは、取り扱い銘柄が豊富なことで有名なバイナンス(Binance)で簡単に購入できます。買い方は非常にシンプルです。

ビットコイン(BTC)またはイーサリアム(ETH)を持っている方

所持しているビットコインやイーサリアムをバイナンスに送ります。

それを使ってバイナンス上でTRONを購入することができます。

ビットコイン(BTC)もイーサリアム(ETH)も持っていない方

まずはビットコインかイーサリアムを購入しましょう。

BITPoint(ビットポイント)という国内の大手取引所では、日本円でビットコインやイーサリアムを購入することができます。

購入出来たら、それをバイナンスに送金してTRONを購入しましょう!

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仮想通貨TRON(トロン/TRX)の特徴や価格についてまとめ

Tronは音楽やイラスト等のクリエーターの作品を管理するための分散管理型プロジェクトです。まだ開発途中で、詐欺疑惑もかかることはありますが、企業や投資家の注目を集める魅力的なプロジェクトであることは間違いありません。

今後の動向に注目していきましょう。

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