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中国のASICメーカー、ビットメインがAI産業を次の軸としていることがわかりました。
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)は、マイニングに特化した特定用途向け集積回路で、CPUやGPUよりもはるかに効率的なマイニング装置です。
ビットメインは、このマイニング装置の世界シェアを大きく占めています。
しかし、ASICを導入した企業がマイニングを独占する51%攻撃の恐れもあったため、例えばモネロなどはASIC耐性を維持するためアップグレードを行ったりしています。
また、中国は仮想通貨規制が厳しいことで知られ、昨年秋にはICOを禁止、今年1月には「取引所に類するサービス」を禁止、さらに2月には海外の仮想通貨取引所もブロックし、禁止している状況です。
このような立場に置かれているため、ビットメイン共同設立者のウー・ジハン氏は、
「中国企業として我々は準備しておかなければならない」として、規制が厳しくなる場合は次の産業へと目を向けているようです。
ASICマイニングで生かした計算能力をAI産業へ
AIに目を向けた理由として、AIはマイニングと同様に多くの計算力が必要とされ、ビットメイン社の強みが活かせるからとのことです。
ウー氏によると、今後5年以内にビットメイン社の売り上げの40パーセントをAI向けチップにしていきたいとのことです。
ビットメイン社はASICメーカーであると同時に自らもマイニングを行なっており、今回の発表が、マイニング業界に与える影響は小さくなさそうです。
今後マイニングにおける中国企業による独占の傾向がどうなっていくのか、その行方が気になります。