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モロッコで開催の2018ブロックチェーンサミット、各界の著名人が集結し、ブロックチェーンの凄さとゼロ知識証明の可能性などを語りました。
セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏はGoogleの共同設立者でもあり、親会社Alphabetの現社長でもあります。
彼は推定資産520億ドルといわれますが、自身の10歳の息子とイーサリアムをマイニングしていることを、ヴァージングループの創設者であるリチャード・ブランソン氏の開催するブロックチェーンサミットで話しました。
「始めたのは彼が8歳くらいの時にゲーム用のPCを欲しがった時で、それならそのPCにイーサリアムのマイナーをセットアップしようということで、初めは数ペニー、数ドル、という具合に稼ぎ始めたんです。」
ブリン氏は、仮想通貨の知識などほとんどなく、世界第二位のイーサリアムを選んでマイニングをはじめたそうですが、そのテクノロジーとそのポテンシャルは「桁外れだ!」と思ったそうです。
ゼロ知識認証の可能性は無限大
このサミットのパネリストにあのGuns’n’Rosesのマット・ソロム氏も参加しており、彼のブロックチェーンベースのストリートミュージシャンやアーティスト向けのアプリケーションでの話で、スマートコトラクトによる知的財産権を守る可能性も強調されたようです。
ブリン氏はさらに、Zcash(ジーキャッシュ)を支える主要なプライバシー設定のひとつにも触れ、ゼロ知識承認(ZKIP)には仰天したと述べました。
「複雑なので簡単に言うと、メインチェーンのノードにトランザクションを明かす必要が無く、トランザクションの正当性を認める検証のためにこれらの証明を使うことができるのです。トランザクションを隠す役割をします。」
ゼロ知識承認(それが正しいという事以外の知識をつたえることなく証明できる)に感心したのはブリン氏だけではありませんが、
「基本的には、その理由を明らかにする必要がなく、真実であることを証明することができるのです。自分が21歳だということを証明するために、公式なIDなどようなものを提示する必要がないのです。ゼロ知識証明は今後さらに変革を起こしていくでしょう。」
と、MIT Media LabのDigital Currency Initiative ディレクター Neha Narula氏も述べています。
このサミットには日本からも損保ホールディングスの楢崎浩一氏も参加しており、ブロックチェーンの可能性は保険業界にもコスト削減面でも多大な恩恵をもたらすと述べました。
時代をリードする各界の有力者から、ブロックチェーンをはじめとするテクノロジーの未来への期待が大きいことがわかります。
参考サイト
“https://bitcoinist.com/google-co-founder-says-hes-been-mining-ethereum-with-his-son/
https://medium.com/@BitfuryGroup/emerging-technologies-and-trends-reflections-from-the-2018-blockchain-summit-in-morocco-64e742447122”
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