<この記事(ページ)は 6分で読めます>
すっかり、ビットコインの夏が到来している感じで、あの冬の悲惨さはチャートの左の方に隠れ始めた頃です。
今年は安定してアップトレンドと言っていいでしょう。
そうは言ってもあの「暗号通貨の冬」の悪夢を払拭できず安心できない人も多いと思います。
今回は“安定したアップトレンド”、その根拠をいくつかご紹介しましょう。
ビットコインは最近、この13か月で一番の高値9000ドルを超えて安定しているのです。
このチャートを見ても、底値は(今のところ)3200ドル台だった、と振り返ることができます。
アップトレンドは今年5月に形成されましたが、現在1週間で9000ドル台に上昇、そのまま価格をキープしています。この週末に大台を超えた形ですね。
日本円でも100万円を超えた瞬間がありましたので、休日のトレードを楽しんだ方も多かったと思われます。
さらに、このアップトレンドが連続11週を超えていることも投資家にとっては安心材料です。
小口投資家、機関投資家のどちらからもの積極的な参入は、前回の(2017年の)ブル相場以来見られなかったレベルだと言います。
では、その明るい未来を示しているという8つのシグナルをひとつずつ見ていきましょう。
シグナル1:ウォレットのアドレス数
アクティブなビットコインウォレットのアドレス数が先週の時点で100万件を突破しました。これは2017年11月以来初の数字です。
やはり、最高値だったころをピークに2018年1月の下落とともに落ち込んでいますが、順調にウォレット数は推移して今年になってからは右肩上がりです。
シグナル2:ネットワーク・ハッシュレート
以前にも過去記事でありますが、ネットワークハッシュレートもその指標となります。先週の金曜日に毎秒62回のハッシュ最高値に達しました。これは12月の最低水準から60%近くハッシュレートが増加したことを表しています。
(参照サイト:https://www.blockchain.com/charts/hash-rate?timespan=1year )
シグナル3:ビットコイン先物- CBOE
機関投資家サイドからすると、CBOEの最後のBitcoin先物が水曜日(6月19日)に期限切れとなるものの、暗号資産のデリバティブへの関心はこれまでにないほど高いものでした。
シグナル4:ビットコイン先物- CME、Crypto Facilities、BitMEX
CMEやCrypto Facilitiesなどのような米国や英国の法律で規制された取引プラットフォーム、および香港やセーシェル拠点でまだ規制されていないBitMEX取引所などすべてから、4月~5月のビットコイン先物取引量は2倍になったと報告があります。
シグナル5: Bakkt デリバティブ商品を7月22日にユーザーテスト
ICEをサポートするBakktのCOOであるAdam White氏は、7月22日に自社のビットコイン・デリバティブ商品のユーザーテストを開始すると発表しています。これも、暗号資産マーケットへのアクセスとして新しいスタンダードになると期待しています。
ビットコインにとって、機関投資家の参入は常に強気のシグナルです。それは、長期間資産を存続出来るというビットコインへの信頼回復と、もっと投資家が投資を行うようになるという証明のようなものです。
シグナル6: Ikigai「価格とセンチメントのフィードバックループ」コメント
機関投資家は景気回復を加速させるには重要な役割を果す可能性があります。
Ikigai(https://www.ikigai.fund/)のTravis Kiling氏は、価格とセンチメントがお互いに「フィードバックループ」を形成する、と語りました。
クジラが20,000ドルへと導く可能性がある、という内容の記事が5月30日にも出され、大きな期待を持てました。
ポジティブなトレンドが長く続くと、その勢いが強まります。
つまり、最終的な価格とセンチメント(市場感情)は長期化するにつれて高くなる可能性があります。
シグナル7:The TIEのセンチメント指標
実際には、センチメントは既に新しい領域にいます。
暗号通貨分析プロバイダーThe TIE (https://thetie.io/a) のCEOであるJoshua Frank氏は、現在マーケットは長期的観点からみて、最も長くポジティブなセンチメントを抱いていると述べています。
もしこのままのセンチメントが続いて、ツイートの数も増え続ければ、ビットコインは引き続き高く評価されることが期待されます。
メディアから受けた影響やツイッターでのつぶやきの増減による価格への影響がグラフで確認出来て面白いインデックスです。
シグナル8:半減期で供給が減る=価値が高まる
来年2020年5月には、ビットコインのブロック報酬(マイニング報酬)が半減期を迎えて、現在の12.5BTCから6.25BTCになります。
供給が大幅に減り、さらに追加のオンチェーン活動、つまりデリバティブ絡みの機関投資家からの高まる需要と相まって、市場におけるセンチメントは顕著に高まり、ビットコイン価格は高騰する可能性があります。
おまけシグナル:GlobalCoinがもたらす世界通貨議論の盛り上がり
ウォールストリートの投資家たちは、Facebookが仮想通貨(暗号資産)へと火急に進出したことを強く支持しています。
それも、私たちが支持する価値とは相反する中央集権的な支払いメカニズムの考えの上に立場をとるものであるにもかかわらず、です。
世界がまた、ビットコインと仮想通貨(暗号資産)について議論していることを無視することはできません。
今回のFacebookコインを通してMark Zuckerberg氏がもたらした物は、ビットコイン保持者にとっては贈り物となるかもしれませんね。
ビットコインの強さを示すマーケットの指標は依然として明瞭で直接的です。
しかし少なくとも価格は上記のようなファクターから部分的にでも影響するので、明らかな強気のセンチメントや約束されたエンゲージメント*が合わさった時、この週末の価格高騰は来るべき兆候であると言えます。
(*投資家との良い関係構築を表すマーケティング用語)