香港デジタル通貨発行に向けて調査推進 来年初旬に公開
<この記事(ページ)は 3分で読めます>
香港金融管理局(HKMA)が、香港中央銀行のデジタル通貨発行に向けたユースケースの研究結果のレポートを来年初旬にも公開すると発表しました。
HKMAのシニアエグゼクティブディレクターを務めるEdmond Lau氏は、2017年から銀行のデジタル法定通貨発行についての研究を行っています。
この研究はHongKong Interbank Clearing Lyd.,とその他の3行とブロックチェーンコンソーシアムR3と共同で行われています。
また、HKMAはタイ中央銀行とも今年5月に提携を結び、CBDCのクロスボーダー送金への適用を目指す研究「Project LionRock Inthanon」を進めているとのことです。
香港中央銀行の幹部によると、デジタル通貨は銀行間での決済を目的に利用される予定で、個人ユーザー向けではないとしています。
香港 中国人民銀行と提携
HKMAは6日、中国人民銀行とブロックチェーン 基盤の貿易金融プラットフォームでの提携を結ぶことで合意したとのことです。
中国は現在、デジタル人民元の発行が間近と言われています。
この提携では、HKMAの「eTrade Connect」と呼ばれるプラットフォームと中国人民銀行の貿易プラットフォームを2020年第1四半期までに立ち上げることを掲げています。
「eTrade Connect」では、貿易融資申請の承認に必要な時間を短縮することができ、国際貿易の資金調達の効率化に有効であるとしています。
中国や、FacebookのLibra計画などの影響を受け、世界の各地で中央銀行の独自のデジタル法定通貨発行に向けた動きが活発化しています。