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リブラのその後はどうなっているのでしょうか。
まだ議員たちの議論の最中でFacebookによってローンチされるまでには程遠い状況ですが、二人の米議員によって、リブラステーブルコインを管理する為の法案が提案されました。
彼らの提案した法案が可決すれば、ステーブルコイン全般は証券として扱われることになります。
マネージド・ステーブルコインは2019年証券法
米国下院議員シルビア・ガルシア氏とその同僚ランス・グッデン氏は、11月末に下院金融サービス委員会に法案を提出し、金融業界のビッグデータの議題に関する委員会で講演しました。
Managed Stablecoins are Securities Act of 2019というタイトルの法案で、その意図が明確に表されています。
まだ日本語での表示は不明ですが、マネージド・ステーブルコインは2019年証券法とでもしておきましょう。つまり、管理されているステーブルコイン、ということで、一般的な暗号通貨とは一線を画しています。
報道によると、グラシア氏は、Facebookのステーブルコインおよびその他の(ステーブル)コインは現行法下においては明確に証券である、と述べているようです。
さらに彼女は、この法律が現行法を明確にすること、そして、曖昧さを取り除くことによって、デジタル資産の規制構造が消費者を保護し、今後の政府の適切な監視を確保すること、などを示しています。
投資家にとって適切な「安全」を提供することが必要
グッデン氏は彼女に共感しているようです。彼もまた、その法案を支持しており議会はステーブルコインに適切な法規制の枠組みを明確にする責任があるという意思を示しています。
また彼は、投資家がその金融資産の背後にいる発行体を信頼できること、および、デジタル通貨に金融証券を規制する法律を適用することによって、投資家にとってふさわしい安全を提供することが日常的に必要であると述べたと、報道されています。
リブラは証券ではない
一方、リブラプロジェクトにかかわるFacebookの役員David Marcus氏は、既にこの件について、会社としてはリブラコインは証券ではないと強く信じており、会社が外部に相談した見解で十分に裏付けのある法的意見があることを明かしています。
現時点では、このプロジェクトは初期段階です。
そしてZuckerberg氏は、リブラが運営していくのかどうか実際わからない、と述べているようです。
2018年も既に年末となり、リブラプロジェクトは、このまま法規制の囚われの身なのか、先が見えないプロジェクトの苦悩が垣間見えます。