ウィンクルボス兄弟 Facebookのリブラプロジェクトに参加を検討
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ウィンクルボス兄弟が運営するニューヨークを拠点とする仮想通貨取引所Geminiが、まもなくLibra(リブラ)協会に参加する可能性が浮上しているとのことです。
Libra協会はFacebookが支援する仮想通貨Libraとそのネットワークの運営を支える団体で、決済大手のVisa、MasterCard、Paypalなどの大手企業がすでに参加を表明しています。
Coindeskの取材に対してキャメロンは次のように述べています。
「我々は、Libra協会への参加を真剣に検討している。Libraプロジェクトへの参加を楽しみにしている。」
またタイラーも、Libraは仮想通貨の時代の前触れとなると高く評価しています。
「Libraは、FANG(Facebook、Amazon、Netflix、Google)の大企業が参加する初めてのトークンプロジェクトである。我々は、今後24ヶ月以内にFANGのほとんどの企業が独自の仮想通貨を持つか、少なくとも仮想通貨関連のプロジェクトに取り組むことになると予想している。」
過去の因縁は払拭 今後は「frenemies」
ウィンクルボス兄弟のLibra協会への参加には、驚きの声も上がっています。
ウィンクルボス兄弟とFacebookのCEOであるザッカーバーグ氏は、ハーバード大時代のクラスメイトであり、過去にウィンクルボス兄弟が、ソーシャルネットワークのアイディアの盗用したとしてFacebookを訴え、ザッカーバーグ氏が賠償金を支払うなどの因縁があったからです。
しかし、今や彼らは仮想通貨の普及という大きなゴールを目指し「frenemies」(フレンド(友だち)とエネミー(敵)を掛け合わせた造語)として協力する道を歩き始めたようです。
グローバルな展開を目指す両者のゴールが一致
ウィンクルボス兄弟は、Geminiのトークンを2020までに多様化させることを目指しています。
彼らは最近、金融証券ブローカーのライセンスを金融取引業規制機構に申請し、Geminiにデジタル証券を上場できるよう動き始めています。
先日ホワイトペーパーを公開したLibraは、LIbraの売り買いを行う高い競争力を持つ取引ネットワークを実現するとし、ステーブルコインのバスケットからローカル通貨への換金を簡単に実行できるようにするとしています。
これまで、Libra協会に参加を表明している仮想通貨取引所はCoinbaseのみでした。
Libraの目指すグローバル通貨の展望と、Geminiの世界的な展開を目指すウィンクルボス兄弟のゴールは一致しています。
ウィンクルボス兄弟は、まずは欧州とアジア地域での展開を開始し、世界的に拡大させていきたいと意欲を示しています。
「我々の市場は、仮想通貨コモディティ、仮想通貨証券、その他商品は多岐に渡る。それらほとんどすべての商品がブロックチェーン上で提供できる。」
また仮想通貨の普及の指標として時価総額が重要であるとしています。
「広く普及が拡大すれば、仮想通貨の価格は上昇することになる。
ビットコインが本当にGold2.0だとすれば、市場時価総額は7兆ドルはなければならない。
時価総額は普及の進み具合とどのくらい多くの人々が実際に仮想通貨市場に参入しているかを知ることのできる良い指標と言える。」