米大手ETFウィズダムツリー ブロックチェーンスタートアップの資金調達に参加
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米大手資産運用会社ウィズダムツリーがブロックチェーンスタートアップ企業の1700万ドル(約18億円)の資金調達に参加しました。
ウィズダムツリーは米ナスダックに上場している上場投資信託(ETF)大手です。
スタートアップSecurrencyへ出資
ウィズダムツリーが出資するスタートアップSecurrencyは、機関投資家向けにブロックチェーンを活用したフィンテックや規制技術を開発する企業で、業界トップクラスとされています。
ビットコインのETFやETPの管理を手がけるウィズダムツリーは、ブロックチェーンを通じてETFの有効性を強調し市場を拡大させることを狙いとしています。
今回の資金調達では、日本のマネックスグループやアプダビ・インベストメント・オフィス(ADIO)などどの他の大手企業も出資を表明しているとのことです。
過去2年間に、VanEck/SolidやBitwiseがいくつかの仮想通貨ETFの立ち上げを試みてきましたが、承認された事例はまだありません。
ETFへのブロックチェーン活用
ウィズダムツリーはブロックチェーン技術を導入することで従来のETF市場の質を高め、多くの投資家がETF市場へ参入するきっかけになると見ています。
ウィスダムツリーの設立者でありCEOのジョナサン・ステインバーグ氏は、従来のブロックチェーン技術の活用方法は、伸び悩みが見られると指摘しています。
「我々のSecurrencyに対する出資は、数年のブロックチェーン技術についての再考察と企業環境に基づいて決定したものです。再考察の結果、我々は不必要なアプリケーションの事例や従来のコンプライアンスの不完全な点を発見することができました。ブロックチェーン技術の活用にはまだ多くの改善すべき要素が多くありますが、これらを適切に活用すれば投資家に大きな利益をもたらすものになります。」
ETFに対する規制環境は依然厳しい現状です。
米国証券取引委員会(SEC)は、2020年2月までにWilson PhoenixのETFの可否判断を下す予定
とのことです。