毎日更新!ビットコインはもちろん、暗号資産のことがよくわかる情報サイト

TradingView(トレーディングビュー) ダウ理論の応用! エリオット波動とは?

2019.02.22
TradingView(トレーディングビュー) ダウ理論の応用! エリオット波動とは?

<この記事(ページ)は 5分で読めます>

ダウ理論の応用型とも言われるエリオット波動を学ぶことで、「これから相場がどちらに動くのか(上昇、下降)」「どの辺りまで動くのか」のシナリオを想定することができるようになります。

今回はエリオット波動の基礎、「まずはここから」という部分を説明します。

この記事を読んで、エリオット波動への大きな1歩を踏み出しましょう。

エリオット波動の基本(推進波、修正波)

エリオット波動はラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した株式投資についてのテクニカル理論のことを指します。
計量経済学的、数理統計学的に根拠は特に無く、経験則から成り立つ分析法則です。

エリオット波動は一般的に5つの推進波と3つの修正波から成り立ちます。
上昇バージョンと下降バージョンがあります。
(今回は全て上昇バージョンで説明します。下降バージョンは全て逆と捉えてください。)

また、それぞれの波の中にさらに小さな5波、3波を確認出来ることもあります。

この価格変動の波を利用して売買を繰り返し、利益を出そうというものです。

推進波は順番に1波、2波、3波、4波、5波、修正波は順番にA波、B波、C波と呼ばれることが多いです。

エリオット波動のルールとは?

エリオット波動を定義するにはいくつかの基本的な条件があります。

それらの条件を満たすことで、その価格推移をエリオット波動とみなすことが出来ます。

2波の終点は1波の始点を下回らない

エリオット波動の1つ目のルールとして、「2波の終点は1波の始点を下回らない」というものがあります。

1波が観測出来た後、2波が1波の始点を下回った時点でエリオット波動とは言えません。

3波が1番短くなることはない

エリオット波動はそれぞれの波の長さも重要になってきます。

3波が1番長くなることが多いです。

3波が1番長くならないことはありますが、「3波が1番短いことは絶対にない」です。
3波が1番短い時点でエリオット波動とは呼べません。

4波の終点は1波の終点を下回らない

エリオット波動を形成する中で「4波の終点が1波の終点を下回ってしまった場合」、それはもうエリオット波動とは呼べません。

エリオット波動の活用方法

エリオット波動のルールは分かったでしょうか?

次にエリオット波動の特性を利用して、利益を出す方法の一例を紹介します。

3波の始点を狙う

先程も説明しましたが、3波が1番長い波となりやすいです。

3波が確認出来たタイミングでロングを入れて、4波に変化したタイミングか5波が終了したタイミングで利確します。

この方法は1番大きな利益が狙える方法ですが、確率は後に紹介する2つの方法ほど高くありません。
2波を確認した時点で5波まで続くエリオット波動と見極めることは困難です。
2波の時点ではダマシも多いため、3波が教科書通りのエリオット波動を描く可能性は低くなります。

大きな利益を狙いたい場合はここで思い切ってエントリーしましょう。

3波が2波の始点を抜けるタイミングを狙う

先程と同様に3波中にポジションを持つことには変わりませんが、今回はよりエリオット波動を確認した状態でのエントリーとなります。

2波の始点を抜けたタイミングでエントリーすることで、よりトレンドを捉えた状態でポジションを持つことが出来ます。
先程の3波の始点を狙ったエントリーよりも大きな利益は狙えませんが、確率の高いエントリー方法となります。

一般的に4波に変化したタイミングか5波が終了したタイミングで利確します。

5波の始点を狙う

こちらは最後の5波の始点を狙ってエントリーする方法です。

4波まで確認した状態でエントリーするため、エリオット波動である確率が先程の2つに比べて高いです。
大きな利益は1番狙うことが難しいですが、エリオット波動である可能性が1番高い状態でのエントリー方法になります。

先程の2つのエントリー方法と併用して使われる場合もあります。
4波で決済し、5波が確認出来た段階で再エントリーする方法です。
最後まで持ち続けて5波後に決済する方法より利益は取れませんが、4波の終点が1波の終点を下回る場合を回避することが出来ます。

TradingViewでエリオット波動を表示、設定する

左側の欄にあるテキストの下にあるマークをクリックします。

クリックするとこのような一覧が表示されます。
エリオットインパルス波動をクリックします。(一般的なエリオット波動を示します)

エリオット波動と思われる部分の安値と高値を結び、表示することが出来ます。

エリオット波動の設定を変更する

TradigViewにおけるエリオット波動の設定を変更する法保を紹介します。

まず、エリオット波動にカーソルを合わせ右クリックします。
右クリックすると下図ような画面が表示されるので「設定」の部分をクリックします。

設定をクリックすると、設定画面が表示されます。
ここで色や座標を変更することが出来ます。

まとめ

エリオット波動は非常に判別の難しいテクニカル指標です。
初期の段階でエリオット波動と判別することは難しいですし、ダマシも多いです。

また、前述したようにエリオット波動は経験則に基づくテクニカル分析です。
取り扱う市場によって出現率が大幅に変わってきますので、実践で扱う前に検証することを推奨します。

エリオット波動を理解して、相場のリズムを掴めるようになりましょう。

関連記事

この記事のタグ