コインベース取引量1月から83%減、一方オフショア取引所は増加
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仮想通貨資産の調査会社Diarの報告によると、仮想通貨とUSドルの取引は2018年に入って激減しているとのことです。
報道によると、アメリカ最も知られている仮想通貨取引所コインベースの取引量は最高記録をつけた1月から83%急落したとのことです。
7月のコインベースの取引額は390億ドルで、ピーク時から210億ドルの減少でした。
ビットスタンプやクラーケンも共に、コインベースほどの顕著な下落ではないものの、USドルとの取引で下落が見られたとのことです。
バイナンスとOKExは上昇
世界最大手の仮想通貨取引所、バイナンスもまた、緩やかな取引量の減少が見られました。
4つの取り扱い仮想通貨、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインの取引額は、今年2月の1750億ドルから6月には940億ドルの減少でした。
ところが、バイナンスの取引量は翌7月には21%上昇し、1130億ドルに達しています。
OKExは4つの主要仮想通貨、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインの取引額が6月から7月の間に290億ドルから570億ドル97%上昇しています。
テザー(USDT)の新トークン発行で上昇か
特筆すべきはコインベースとビットスタンプの6月から7月の減少です。
コインベースとビットスタンプはどちらも、USドル連動のテザー(USDT)を扱っていませんが、OKExとバイナンスは扱っています。
テザー(USDT)は法定通貨と連動していることやその信頼性についての仮想通貨業界において議論を巻き起こしてきましたが、数週間前に数百万ドルもの価値を持つ新しいトークンを発行しました。
このことが、USドルとの取引とそれ以外の通貨との取引高の間に生じる矛盾に対する疑念の解消につながったとされています。
さらに、バイナンスとOKExは今年後半に業界規制法が施行された後、マルタへの新規参入を計画しているとのことです。
それゆえに、仮想通貨ペアの取引のみを扱うバイナンスは、リヒテンシュタイン拠点の企業と初の法定通貨とのペア取引を提案しているとのことです。
仮想通貨の取引額の変動はまだ激しく様々な方面からの影響を顕著に受けやすいようです。
テザーの今後も動向にも注意が必要です。
参考サイト:
”https://www.ccn.com/coinbase-trading-drops-83-since-january-offshore-cryptocurrency-exchanges-make-gains/”