仮想通貨、主流メディアでの登場回数は相場下落時に急増ー調査
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ブロックチェーン調査会社のClovrがこの程実施した調査によると、主流メディアで仮想通貨が取り上げらる回数は、相場が下落する局面で急増する傾向にあるとのことです。
また、仮想通貨に対するメディアの捉え方も、17年の相場変動をきっかけにポジティブ(肯定的)なものから、ネガティブ(否定的)なものへと変化していった様子が伺えます。
調査は過去5年間の仮想通貨の値動きと、米国内外の報道機関48社から公開された記事との間の相関関係を追跡しています。
17年の相場急落受け、仮想通貨関連の記事は急増
Clovrは13年1月1日から18年6月31日の間に報道された7,527 本の記事を、感情などをはかるセンチメント分析や言語分析ツールで検証した上、仮想通貨の値動きと照らし合わせています。
その結果、17年末にビットコインが急落したことを受け、主流メディアでの仮想通貨関連報道は急増したことがわかり、同様の傾向が18年5月と6月にも見受けたられとのことです。
否定的な記事も相場変動を受け増加
仮想通貨に対する見方も、ビットコインの価格が変動するにつれ、肯定的なものから否定的なものへと変化していったこともわかりました。
調査によると、「16年の時点までは、(仮想通貨に)肯定的な記事が否定的な記事を、数の面でも、内容の濃さの観点からも大幅に上回っていたものの、17年にかけて報道が増えるにつれ、否定的なセンチメントの記事が一般的になってきました。」
上記のトレンドは、ウォーレン・バフェットなどの著名投資家がビットコインの「バブル」を懸念する発言を行ったことにも助長されたようです。
若年層を対象とした媒体は比較的肯定的
媒体別では、若年層の読者を対象とした米ForbesやBusiness Insiderは、仮想通貨に肯定的な記事の量が比較的多いことがわかりました。
上記2媒体が報道した記事で、調査全体の中央値よりも肯定的だと分類された記事は1,355本にのぼりましたが、否定的だと分類された記事は413本を止まりました。
一方で、仮想通貨について多く報道するものの、見方が割れている媒体もありました。
米CNBCは、調査期間中に仮想通貨に関する記事を約1,000本配信していますが、そのうち肯定的なものは52.9%、否定的なものは47%となりました。
米国内の報道機関でもっとも右寄りとされているブライトバート・ニュースと、もっとも左寄りのロー・ストーリーは、合わせて累計91件の記事を公開したが、肯定的な記事は1件のみだったそうです。
また、ロイター、USAトゥデイ、ギズモードによる記事の仮想通貨に対するセンチメントの平均値は、時間と共に大幅に低下したことも示されています。
参考サイト:
”https://www.clovr.com/page/media-sentiment-crypto”
”https://cointelegraph.com/news/study-crypto-coverage-in-media-peaked-following-market-slump”