ビットコインはすでに安全資産の仲間入り?
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米中貿易戦争が激化する中、2019年のビットコインは安全資産として機能し始めていると発言する専門家がまた現れました。
ビットコインなマクロ経済に連動
ブロックチェーンコンサルティングのRhythm TechnologiesのチーフマーケティングオフィサーであるChris Reinertsen氏は、Forbesのインタビューの中で、投資家は伝統的な安全資産に加えてビットコインにも資金を投入し始めていると指摘しました。
Reinertsen氏は次のように述べています。
「ここ数年で、世界経済の不透明感が増すにつれて、ビットコインはファンダメンタルな部分でマクロ経済に連動してきている。」
OpenLTVのCEOであるKirill Bensonoff氏もこれに賛同する指摘を明らかにしています。
「ビットコインは安全資産として金と同等の地位を確立していくだろう。」
「ビットコインとこれらの資産との連動性はまだ完全に成立しているとは言えないが、昨日株式市場が大きく下落したのに対してビットコインは上昇している。ビットコインは近い将来、さらに安全資産として広く認知されることになるだろう。」
出典:https://www.forbes.com/sites/panosmourdoukoutas/2019/08/08/bitcoin-joins-the-ranks-of-safe-haven-assets/#51b6cc087132
インフレに対するリスクヘッジとしてのビットコイン
Reinertsen氏以外にも同様の指摘をしている専門家は複数いるとのことです。
最近の米中の貿易戦争で、米国政府が中国製品に対する追加関税を発表したことを受けてビットコインの価格が上昇したと考えられています。
Reinertsen氏は、中国が対応策として意図的に人民元を11年ぶりの最低水準まで引き下げたことがビットコイン価格の上昇に繋がったと考えています。
これを受けて、投資家らは法定通貨のボラティリティ対策のリスクヘッジとして仮想通貨へ資金を投入したとしています。
Agecroft PartnersのDon Steinbrugge氏はCBCNのインタビューに対して次のように語りました。
「一部の人々が、インフレ対策として仮想通貨を利用するようになったことは素晴らしいことです。」
CiecleのCEOである Jeremy Allaire氏も、ビットコインの上昇とマクロ経済の関係性について同様の見解を示しています。
「このようにビットコイン代表される仮想通貨がグローバルなマクロ経済に参入する動きは、今後ますます顕著になるだろう。」