ビットコインはAmazonの軌跡を辿る?! 買い相場絶好調
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現在あまり順調な上昇をみせないビットコインですが、その相場の認識について楽観的な強気相場の雰囲気があります。
ビットコインは最終的には、Amazon株が辿ったように急上昇すると示唆し、現在の価格下落にもかかわらず、ビットコインは「強気の買い」だというコメントについて取り上げている記事を見てみました。
今のBTCはアマゾン株の軌跡と酷似
今はビットコインのベア相場ではない、「ICOバブル後のビットコインブル市場」だと、テキサス州にあるAdamant Capitalの設立パートナーであり、ビットコイン投資家のTuur Demeester氏が言います。
ICOバブルは一昨年2017年に起きたブル市場ですが、その時1BTCはおよそ20,000ドル(当時約220万円)に達していました。
それ以来、その高みには達していませんが、彼はTwitterで活気づきそうなコメントを発信しています。
This is no "crypto bear market" but rather a post ICO bubble bitcoin bull market. The year is 2003, 99% of dotcom IPOs are dead, and just like AMZN then, BTC today is a screaming buy. pic.twitter.com/hGMbiZbN0q
— Tuur Demeester (@TuurDemeester) September 6, 2019
(出典 https://twitter.com/TuurDemeester/status/1170100705731993600)
投稿されたチャートは、1997年から2009年のアマゾン株の不安定な変動を表し、この価格変動を見てみると、この12年間の時間枠でのAMZNは現在のビットコインの不安定さに酷似している、と述べています。
恐らく彼は、Amazon同様、ビットコインは急上昇する前にジェットコースターのように(上下に)振れるのを繰り返すということを示唆しているようです。
そして、クリプト業界では大半の人が、今はベア市場だとは考えてない、と述べています。
過去4週間で約13%の下落がありましたが、それでも1BTC=3,880ドル(約415,000円)だった今年1月以来からすれば劇的な上昇です。
現在1BTCはおよそ10,400ドル(約110万2000円)で、過去1年で168%の上昇です。とてもベア市場とは言えません。
Amazon株のような軌跡を辿るまで何年もかかる
現在のビットコインは20003年のAmazonだと彼は言います。当時のAMZNのように、今日のBTCは好調な買い相場だという主張です。
大胆に断言しているAdamantは自社をビットコイン・アルファ・ファンドと自称し、節税効果のある方法でビットコインを凌ぐ効率をあげることを約束しています。
(出典 https://www.adamantcapitalfund.com/)
ビットコインがAmazonの素晴らしい軌跡を辿っているとは誰も思わないかもしれませんが、Amazon株があの急上昇をする前は何年も伸び悩んでいたということは忘れないでほしいのです。
Amazon株が最初に公開された1997年当時は、1株18ドル(約2,200円)でした。
その後1998年から2008年の間にAmazon株は15ドルから96ドルに推移して、2年前の2017年にはAmazon株は1000ドルの壁を破りました。
それ以来、ずっと大台に乗ったままです。そこにたどり着くまでに20年以上もかかったのです。
また、ビットコインは4年以内に25万ドルまで急上昇を遂げる可能性がある、と米国のベンチャーキャピタル投資家のTim Draper氏は予測していますが、金融のエキスパートたちの大半はおそらく、そのような熱狂的な賭けに対して否定的です。
クリプト業界の致命的な欠陥は、その参加者の近視眼的な姿勢
ビットコインはストア・オブ・バリュー(価値の保存)だということを多くの人が息を弾ませて主張している一方で、彼らはまた、その価格下落があるたびに泣き言もいいます。
こんな道化芝居は、暗号通貨に対する未熟なアプローチを明るみにします。
例えば、もしあなたがマイホームを所持しているとしても、時間ベースでその市場価格を調べたりしませんよね。でも、ビットコイナー達はそれをします。
同様に、株に投資する人たちもその日々の価格変動について執着しません。
それをするのは唯一、目先の事しか考えないデイトレーダーだけです。
ビットコインファンは、未来を先導する革命だとビットコインをほめたたえますが、時間ごとに変化する価格を嘆きつつ、あなたはそんな風に言えるでしょうか?
つまり筆者は、価格の変動に一喜一憂せずに支持し続けてこその投資だと言いたいようです。
ビットコインと世界経済の関わり
とはいえ、他にも価格動向を予測する見方は政治的な側面にも伺えます。
長引く米中貿易摩擦はビットコインに大きく影響してブル相場になると見る意見もあります。
これは、ビットコイン史上たびたびあることですが、経済制裁を受けた国では自国通貨への信用が下がり、ビットコインへ資産回避をするといった構図です。
株や不動産の価格動向よりもニュースや世の中の影響を瞬時に受けるデジタル通貨の世界では、チャートの動きに近視眼的な見方になりがちなことも否めない気がします。
しかし、ビットコイン始めデジタル通貨が世界経済の主流となるであろうと言うのならば、総合的に世界情勢から判断する中長期的な視点も養っていくべきだということかもしれません。