ビットコイン過去10年で最高パフォーマンスの資産
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ビットコインが下落相場に転じ、仮想通貨市場が苦戦する中、米国の主要メディアCNNでは、ビットコインは過去10年間で最も良いパフォーマンスを示した資産であるとして報道されました。
1ドルが10年間で9万ドルに
バンク・オブ・アメリカの最新の調査によると、2010年に1ドルをビットコインに投資していたら現在9万ドル(約980万円)になっていたとのことです。
現在ビットコイン価格は7,000ドル付近で推移しており、2年前のピーク時に比べるとかなり下落しています。
しかし、実質的に見ると発行当初のビットコイン価格が数セントだった頃から比べれば、価格が格段に上昇したことは明らかです。
ビットコインは現在もまだ投機的な要素の高い投資と言えますが、過去10年間で最も人気が高く広く受け入れられた仮想通貨として君臨しています。
さらに、ビットコインは決済手段として広く受け入れられ、複数の投資企業や取引所がビットコインの先物取引の提供を開始したことで、ビットコインはさらに正当化されるようになりました。
Facebookの独自仮想通貨発行のLibraプロジェクトもまた、ビットコインの価値を実証することにつながり、他の仮想通貨についても多くの投資家から認識されることとなりました。
ビットコイン市場の好材料といえる出来事
BofAの報告書では過去10年間に市場で起こった好材料がリストアップされています。
ギリシャの財政難からの回復や、米中貿易戦争が勃発する中での株価最高値の更新、トランプ政権による連邦準備銀行への攻撃、ブレグジットの引き起こす懸念と欧州の景気停滞、そして長引く日本経済の後退などが挙げられています。
ビットコインは2010年代のトップ成績の投資資産と言えます。
その他の資産クラスのパフォーマンスは?
対照的にギリシャとミャンマー関連の投資は避けるべき投資となりました。
民族対立が続くミャンマー通貨のKyat(チャット)に2010年に1ドルを投資していた場合、現在その価値は4セントにまで下落していたと指摘されています。
また、債務問題に苦しむギリシャ関連の株式に2010年に1ドルを投資していた場合は、現在は7セントに下落していたと報じられています。
米国は世界1の株式市場といえます。
2010年に1ドルを米国株式投資していた場合は現在は3.46ドルになっており、上昇率は250%近くに上ります。
米国債権もまた最高のパフォーマンスと言えます。
30年米国債権に一ドルを2010年に投資してた場合は現在2.08ドルになっています。
一方、ギリシャやトルコ関連の国債はこの10年間のパフォーマンスは最低レベルと言えます。
トルコ国際に1ドルを2010年初めに投資していた場合、現在の価格はたったの61セントとのことです。
ビットコインはいまだにボラティリティが大きいため、投機的要素が高い資産と見られていますが、10年間という長期的な視野で見ると、ベストパフォーマンスの投資資産であったことが明らかになりました。
2020年代のビットコインもは今後どのようなパフォーマンスを見せるのか、長期的な視野で見ることが重要と言えそうです。