ゲイツ財団とリップルが提携し、貧困層の決済システムを開発
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ビル&メリンダ・ゲイツ財団はリップルラボとデジタル決済会社のスタートアップCoilと提携し、銀行口座を持たない貧困層を支援するための決済システムを提供すると発表しました。
財団の副総裁兼技術者のMiller Abel氏がツイッターで発言しました。
インターレッジャープロトコルとは?
Abel氏は、財団とCoilが協力してリップルのインターレッジャープロトコルを実装するとのことです。
インターレッジャープロトコルとは、銀行システムやビットコインなどの異なる台帳間の垣根を超えて、価値やお金を簡単に移動・送金するための通信規約(プロトコル)となるものです。
この技術は、リップルの元CTOのStefan Thomas氏によって共同開発されました。
Thomas氏が今年設立したCoilにも基盤として同じ技術が使われています。
昨年にはソフトウェア”Mojaloop”をリリース
ゲイツ財団は昨年10月にリップルとの提携を発表し、オープンソースソフトウェアの”Mojaloop”をリリースしました。
”Mojaloop”もまた、銀行口座を持たない世界中の貧困層がデジタル資産の決済サービスを利用できるようサポートすることを目標としています。
世界の30%の人は銀行口座を持てない現状をブロックチェーンが救う
世界銀行のデータによると、2017年に銀行へアクセスがない人々は約17億人で、世界人口の約30%にのぼるとのことです。
その大部分は新興市場に属しており、明確な個人識別情報を持たないために銀行サービスにアクセスできないと言います。
ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームは、銀行口座を作れない人々も、スマートフォンを使って銀行サービスを利用するために必要なデジタル個人情報証明を作成できるとのことです。
身分証明がないために銀行口座を作れず、経済活動から阻害されてきた人々にとってはまさに希望となるプロジェクトといえます。
経済活動に参加する人口が増えれば、間接的に世界経済の活性化にもつながることが期待できるのではないでしょうか。
参考サイト:
”https://www.coindesk.com/gates-foundation-partners-with-former-ripple-ctos-blockchain-project/”
”https://cointelegraph.com/news/gates-foundation-to-partner-with-ripple-and-coil-to-support-pro-poor-payment-systems”