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2009年に生まれたビットコインとその他の仮想通貨を最初に取り入れたのはウォールストリートの金融業界です。
といっても、投資家が大儲けできる投機資産だと見始めた2013年代ぐらいからでした。
そして今や、その仮想通貨の投機人気もさることながら、その根幹を成すテクノロジーであるブロックチェーンが注目を浴びているのはニュースの多さを見ても明白です。
アンチビットコインでもブロックチェーンは支持派
2017年の夏、仮想通貨市場が脅かす時価総額の大きさに気づいたGoldman Sachsは、顧客宛レターで、仮想通貨を無視することはできなくなったと認めていました。
最近では、仮想通貨をトレードするための人事も行っているほどです。
また、アンチ・ビットコインとして有名なJP Morganでさえ、実は以前からブロックチェーンの価値の大きさに気づいており、独自のブロックチェーンと企業向け分散型台帳スマートコントラクトのプラットフォームQuorumを立ち上げました。
金融業界で仮想通貨やその技術に対する態度が大きく変化したのは明白ですが、一方でいまだに批判者もいます。
テンプレートでブロックチェーンベースのアプリ量産開発
言わずと知れたマイクロソフトの創設者であるビル・ゲイツは、ビットコインに対して否定的であることも有名ですが、同社は、今年2月に、ブロックチェーンベースの分散型ID(DID)をMicrosft Authenticator(マイクロソフト・オーセンティケータ)に統合する計画を進めていると発表しました。
続いて、Microsoft Azureが、開発者がブロックチェーンアプリ作成を迅速化するツールMicrosft Azure Workbenchをリリースしたばかりです。
ビジネスの多岐にわたる使い勝手にその企業独自でカスタマイズしたアプリを低コストで早く実現できます。
アマゾンもすでに、AWS(Amazon Web Services)で、AWS CloudFormation テンプレートを使用し、いちから立ち上げることなくEthtereumやHyperLedger Fabricのプロトコルを使用することができる、ブロックチェーンアプリ開発ツールを提供しています。
マイクロソフトもアマゾンも、ブロックチェーンに対する関心が高いなか、それぞれのもつマーケットプレイスでの実感から、時代の流れをいち早く察知して、使いやすい技術開発に踏み込んできたようです。
枚挙にいとまがないほどに、他にも大手企業が、各々に異なる形でブロックチェーンの時流に飛び乗っていて、活用事例は世界中で増え続けています。
最初はいぶかしがられていても今では虜にさせる魅力が、ブロックチェーンや仮想通貨にはあるようです。
今後もどんなアプリケーションがブロックチェーンを利用しているのか関心が高まります。
実は、もう、あなたが送金で利用しているスマホアプリやゲームアプリは、まさにそれかもしれません。
参考サイト:
https://cointelegraph.com/news/banks-and-blockchain-wait-and-see-approach-or-fomo
https://cointelegraph.com/news/microsoft-azure-launches-tool-to-speed-up-blockchain-based-app-creation
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/get-started-with-blockchain-using-the-new-aws-blockchain-templates/
https://azure.microsoft.com/en-us/blog/simplifying-blockchain-app-development-with-azure-blockchain-workbench-2/?cdn=disable
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