日立とKDDIがブロックチェーン導入の生体認証決済の実証実験
<この記事(ページ)は 3分で読めます>
日立とKDDIはブロックチェーンと生体認証を組み合わせた決済システムの実証実験を行うと発表しました。
研究員が実店舗で指静脈認証を使ったクーポン決済を実行
実証実験では、日立とKDDIの研究員が、東京の新宿エリアのKDDI直営店や、ミスタードーナツなどで指静脈認証を使ったクーポン決済を実行するという一連の流れが実験されます。
内容としては、ユーザーは最初にKDDIの店舗で生体認証とクーポン決済の登録を行い、ミスタードーナツで、指先の生体認証のみでクーポン決済を行うというものです。
今回の実証実験では日立の開発したプラットフォーム、Hyperledger Fabricと生体認証システムが採用され、クーポン決済システムはKDDIのものが使われます。
ユーザーの利用履歴はブロックチェーンに記録され、許可された店舗が生体認証で決済を完了するために情報を共有することができます。
秘密鍵の管理が不要なブロックチェーン
日立の公式発表によると、生体情報を秘密鍵として自動生成できるため、従来のブロックチェーンと異なり秘密鍵の管理が不要となるとしています。
ユーザーは指をかざすだけで本人認証ができるため、店頭でのクーポンの提示は不要で、スマートフォンを使わずにクーポンの利用が可能となります。
また、ブロックチェーンに記録された利用情報は改ざんが困難なため、信頼性が担保された情報を共有でき、クーポンの利用者数に応じた支払いも高精度に行えるとしています。
生体認証のみですべての決済を完了できることは非常に便利ではありますが、一般に普及するには個人生体認証情報のセキュリティが完全なものであるという安心感が必要条件になるのではないでしょうか。
参考サイト
“https://www.coindesk.com/hitachi-trials-blockchain-to-settle-retail-payments-using-just-fingerprints/”
“https://cointelegraph.com/news/japan-tech-giants-hitachi-kddi-trial-blockchain-biometrics-verification-system-for-retail”