やさしい仮想通貨チャート分析ビットコイン(BTC)2019.04.09
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チャートから今後の値動きを予測し、仮想通貨投資で”勝てる”ようになるために、実際のチャートを見ながらテクニカル分析の手法をご紹介していきます。
ローソク足チャートの見方がわからない方は、こちらの記事をご覧ください。
2019年4月9日現在、ビットコインの価格は58万円台後半で推移しています。
1日からの高騰により、相場状況が大きく変化しています。59万円台後半に引くことのできるレジスタンスラインに注目してトレードの機会をうかがうのが良いでしょう。
TradingViewより、bitflyerのBTC/JPYのチャートを見てみましょう。
①日足で全体を俯瞰する
これが2019年に入ってからのBTC/JPYの日足チャートです。
1月はダウントレンド、2月はアップトレンドが継続したものの24日の急落によりトレンドが終了していることが分かります。
3月に入り、BTCは徐々に価格を上げています。
注目すべきは4月1日からの急騰です。2月24日の高値圏を上回ったのち、一時59万6千円まで約13万円の急上昇を見せています。そして現在もなお価格の上昇が続いていることが分かります。
この値動きをより細かく分析するために、この日足チャートに移動平均線を引いてみましょう。
②移動平均線を引いてみる
先ほどの日足チャートに移動平均線を3本引いてみました。
①5日移動平均線(黄色、短期)
②25日移動平均線(水色、中期)
③75日移動平均線(紫色、長期)
それぞれが、短期、中期及び長期を表す移動平均線となっています。
2月初旬から中旬にかけては、5日移動平均線が25日及び75日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが見られました。
前回のチャート分析以降、先月25日及び26日で一時価格は下落するも、25日移動平均線で反発し、今回の急騰に繋がっています。
そして今回の急騰が落ち着いたとするには時期尚早だと考えられます。移動平均線の順序は変わらず、上から5日、25日、75日と並んでいます。つまり今月2日、8日に記録した高値を更新した場合には継続して上昇していく可能性があります。
③4時間足で見る
これがBTC/JPYの日足チャートを4時間足に落としたものです。
3月22日のデッドクロス後、価格は一時43万円を割り42万6千円前後まで落ち込んでいます。しかしすぐに回復し、再び28日には中期及び長期移動平均線の2線を上抜けるゴールデンクロスが出現しました。そこから徐々に値を上げ、急騰に繋がっています。
急騰を観測したのは2日の13:00の足。あまりに急激に変化したため、長い上ヒゲを残しています。実体ベースでこの値動きを測定すると、2日から3日までの24時間で6万9千円程度の値幅となります。
またその後、4日に再び60万円手前まで伸びています。この足が陰線で終了すると、そこから下落し始め約53万5千円で安値を形成。
安値形成後は、大きな下落を伴うことなく緩やかに上昇しています。
④サポートラインとレジスタンスラインを引いてみる
4時間足のチャートにサポートラインとレジスタンスラインを引いてみました。サポートラインは安値を付けた43万7千円付近に、レジスタンスラインは2本の上ヒゲを意識して59万6千円付近にそれぞれ引きました。
現在はレジスタンスラインに向かって価格が動いているとみることができます。またレジスタンスラインがキリ番の60万円に近いことからより強く意識されていると考えられます。
しかし急騰後の値動きのみを改めて見てみると、今回描画した2線の間でレンジを形成する可能性もあります。
そこで今後の値動きは以下の3つのように推測することができます。
①レジスタンスラインを上抜けて、更なる上昇を引き起こす。
②レジスタンスラインで反発して、レンジ相場に移行する。
③レジスタンスラインで強く反発して、一時的に急落する。
上記の3通りを視野に入れて冷静にトレードするのが最適でしょう。
まとめ
2日の急騰によりビットコイン相場は大きく動きました。そして24時間の値動きも急騰以前に比べてより大きくなっています。現在は直近の高値圏に迫る58万円台後半で推移しています。今回59万円後半に引いたレジスタンスラインは強く意識されているようですので、このラインで再び反発するのか、それとも上抜けて更なる上昇へ繋がるのかに注目するのが最善策でしょう。
皆さんも、今回ご紹介したような手法を使って、チャートを分析してみてください。
※当レポートは、仮想通貨の価格チャートの一般的な見方やテクニカル手法を提供することを目的としており、
投資勧誘を目的としたものではありません。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資は価格変動のリスクを伴いますので、損失を被る場合があります。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資にかかる最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。
記事内のチャートはすべてTradingViewを使用しています。