【週刊】やさしい仮想通貨チャート分析:ビットコイン(BTC) 2018.08.21
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チャートから今後の値動きを予測し、仮想通貨投資で”勝てる”ようになるために、実際のチャートを見ながらテクニカル分析の手法をご紹介していきます。
ローソク足チャートの見方がわからない方は、こちらの記事をご覧ください。
2018年8月21日11時現在、ビットコインの価格は6,300ドル前後を推移しています。
8月初旬から続いていた下降トレンドは一旦踊り場となり、レンジ相場へと移行しようとしているようです。
レンジ相場の天井は約6,600ドル(約726,000円)、底値は約5,950ドル(約654,000円)となっており、今後しばらくは、この上下の価格で反転するか、それともどちらかに抜ける(ブレイクする)かがポイントとなりそうです。
TradingViewより、BitfinexのBTC/USDのチャートを見てみましょう。
①日足で全体を俯瞰してみる
8月21日11時 BTC/USD 日足
8月21日時点の日足のチャートです。
6月末から7月末にかけて続いた上昇トレンドは、8月初旬から下降トレンドを形成し、8月10日頃からは下降の勢いも弱まりレンジ相場へと移行しているように見えます。
この動きをわかりやすくするため、移動平均線を引いてみましょう。
②移動平均線を引いてみる
8月21日11時 BTC/USD 日足
移動平均線を3本引いてみました。
- 5日移動平均線(黄色)
- 25日移動平均線(水色)
- 75日移動平均線(紫色)
それぞれ、短期、中期、長期を表す移動平均線です。
青い丸で印をつけたところに注目してみましょう。
かなり急な角度で下向きに動いていた5日移動平均線(黄色)が、印をつけたところでやや上向きになった後、水平に近い角度になっています。
これは、下降トレンドが一旦終わり、短期的に上昇した後、価格が横ばいになったことを表します。
このことからも、下降トレンドが終わってレンジ相場へと移行しようとしていることが窺えます。
③4時間足でより詳しく見てみる
8月21日11時 BTC/USD 4時間足
4時間足にして、さらに詳しく見てみます。
8月10日頃まで下降トレンドが続いたあと、21日現在まで横ばいに推移していることがわかります。
また、青い丸で印をつけたところに注目してみましょう。
印をつけたあたりで、3本の移動平均線がもつれあうように動いていることがわかります。
短期・中期・長期の、期間の違う移動平均線がもつれあって動くのは、レンジ相場へと移行したサインです。
様々な角度からチャートを切り取ってみましたが、やはり、現在ビットコインの価格はレンジ相場となっていることは間違いないでしょう。
④サポートラインとレジスタンスラインを引いてみる
8月21日11時 BTC/USD 4時間足
ここまでの分析で、ビットコインの価格は現在レンジ相場になっていることが確かめられました。
そこで、そのレンジ相場の天井と底値を確かめるため、サポートラインとレジスタンスラインを引いてみます。
チャートに引いた2本の紫色の水平線の、下の線がサポートライン、上の線がレジスタンスラインです。
それぞれ、約5,950ドル(約654,000円)と約6,600ドル(約726,000円)のあたりに引いてあります。
こうして線を引いてみると、ビットコインの価格は、概ねこの2本の線の間で上下していることがわかりますが、サポートラインもレジスタンスラインも支持点が少なく、少々頼りない印象を受けます。
そのためここからブレイクのタイミングを見極めるのは少し難しいと言えます。
レンジ相場の上下動を利用してトレードを行おうとしている方は、少々慎重になった方がいい局面かもしれません。
まとめ
8月21日時点では、ビットコインの価格はレンジ相場の最中にあることがわかりました。
今後の値動きを予測するための目安としてはやはり、レンジ相場の天井と底値にあたる、約6,600ドル(約726,000円)と約5,950ドル(約654,000円)の価格帯で、反転するか、それともブレイクするかを見極めることが大切です。
単にレンジ相場と言っても少し判断が難しい局面ですので、冷静にチャートの動きをよく見て、焦ってトレードを失敗してしまうことがないように気を付けましょう。
皆さんも、今回ご紹介したような手法を使って、実際にチャートを見てトレードをしてみてください。
※当レポートは、仮想通貨の価格チャートの一般的な見方やテクニカル手法を提供することを目的としており、
投資勧誘を目的としたものではありません。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資は価格変動のリスクを伴いますので、損失を被る場合があります。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資にかかる最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。