Tetherのビットコイン価格操作に対し疑惑の目を向け米司法省が調査
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米国司法省(DOJ)がCFTCと調整をとって操作を開始したという事です。
実は、5月にBitcoinの価格が徐々に上がり続けていて急に落ちた頃にも、仮想通貨市場に不正な取引がされているのではという疑いがかけられて、捜査が開始されていました。
仮想通貨の不正取引調査が行き着いたTetherとBitfinexとBitcoinの関係
5月以来、連邦検察官が仮想通貨に対して幅広く犯罪の調査を行っていました。
そして最近になって、Bitcoin、Tether、仮想通貨取引所のBitfinexの複雑に絡み合った関係による、不正な価格操作の疑いに的を絞ってきたのだと、事情に詳しい3人の人物から情報を得たことをBloombergが報道しています。
Bitfinexは、Tetherを作った香港拠点の会社Tether Ltd.と同じマネージメントチームを持っています。
新しいコインがマーケットに出るときはほとんどがBitfinexを通じてリリースされます。
一定のレベルにBTCが下がるとTetherで購入して安定させている
Tetherは、デジタル通貨でより汎用的なコイン(つまりビットコイン)の価格が落ちた大事な瞬間にBitcoinを買うのに使われている、と主張しているトレーダーや学者もいます。テキサス大学の教授による論文の中で、TetherのBitcoinを支えるパターンと操作するパターンについての主張があり、昨年のBTCの増収の半分はTetherによるものだということに物議をかもしていますが、これについてはTether Ltd.もBitfinexも受け入れていません。
米国商品先物取引委員会(CFTC)によって昨年の12月に両者に対しては召喚状が送られています。
Tetherに送られた召喚状は、そのトークンが連邦準備金によって支えられているという証拠を求める為だったということも報道されていますが、疑惑の多いTetherであることは間違いありません。
今回、ビットコインが急落する中、既にTetherとBitfinexに関して疑惑をかけているCFTCと調整してDOJがBitcoin価格操作を疑っているようです。
DOJとCFTCのタッグでTetherとBitcoinの関係に何がみつかるのか
DOJが調査しているのは、Tether Ltd.がどのようにして新しいコインをつくり、なぜそれらがBitfinexを通して市場を独占するようになっているのか、ということだと言われています。
政府関係者がBitfinexで行われた活動を調査しているだけなのか、または取引所の幹部が不正行為を疑われているのかは判断がつきません。
しかし、DOJもCFTCもどちらも不正をした誰かを非難しているわけではなく、当局が最終的には違法行為はなかったと結論付けるかもしれません。
疑惑の真相が明らかになる日が来るのか、強大な力が働いていて謎のまま葬られるのか、ミステリアスなマネーゲームのような話ですが、仮想通貨市場が早く落ち着いてほしいと願うだけです。
参考サイト:
”https://www.ccn.com/us-justice-department-probes-tether-for-bitcoin-price-manipulation-report/”
”https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-11-20/bitcoin-rigging-criminal-probe-is-said-to-focus-on-tie-to-tether”
”https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-10-12/this-texas-finance-professor-sifts-data-for-signs-of-rigged-markets”