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Rippleの中国進出が成功!LianLian GroupとのJV Amexカードの中国での決済を承認

2018.11.15
Rippleの中国進出が成功!LianLian GroupとAmexカードの中国での決済を承認

<この記事(ページ)は 3分で読めます>

中国の電子決済カードといえば、爆買いの時代に有名になったUnionPay(銀聯カード)ですが、これは中国に本拠地を置く銀行からしか発行ができない銀行カードでした。
いわば中国政府の管理下にあります。

そこで、LianLain Payをご存知でしょうか?
2003年に設立された中国最大のノンバンキング・サードパーティの決済サービスプロバイダーです。
既に、19か国の国際決済をサポートし、国内の主要銀行を全て繋いでおり、2015年には中国の国際eコマース包括的試験地域の最初のパートナになりました。
さらに、このLianLianGroupは今年始めからRippleNetのパートナーで、その決済システムには国内ではRippleのブロックチェーンを、国際決済ではxCurrentを使っています。

このLianLianとのジョイントベンチャーパートナーであるAmerican Expressに中国国内での決済処理を中国が許可したのです。
このジョイントベンチャーはExpress (Hangzhou) Technology Service Co.とChina Dailyで報道されており、年内の操業開始準備に追われているようです。

UniopnPay以外で外国での決済が出来る最初のクレジットカードがAmExということになります。

RippleNetの戦略が中国のマーケットを勝ち取った

そして、このAmerican ExpressももちろんRippleNetのパートナーでxCurrentを利用しています。

つまり、中国はRippleNetのメンバーを承認したことで中国のeコマース市場の門戸をRippleを通して世界に開く第一歩を踏み出したと見られています。

中国のeコマース市場は、去年には6270億ドルにまで成長し、中国への国際決済の見込みは今年、1兆3200億ドルとも見込まれています。人口も桁違いに多いので、カード枚数にして60億枚の見積もりで、2020年までには100億枚、とも試算されています。これを狙わないカード会社はありませんでした。

今回の成功の裏には、LianLianが早くから中国の国際決済システムをもっと柔軟なものにしたいという思惑でのRippleNetへの働きかけと、中国市場を競合のMasterCardやVisaより早く取り込もうとしていたAmexの両者の望みがあります。
当然、そこに世界進出の野望をもって展開していたRippleの戦略とが見事に中国の分厚い壁を突破した形です。

先日のブラジルの銀行と日本のMUFGとの決済システム開発のニュースもRippleNetのパートナー同士でした。
銀行や決済プロバイダーをネットワークパートナーに持つRippleの展開によって、世界はフィンテックで結びついていくのでしょう。

 

参考サイト:
“https://zycrypto.com/ripple-penetrates-china-with-xcurrent-collaborating-with-amex-and-lianlian-group/”
”http://www.chinadaily.com.cn/a/201811/12/WS5be92c1aa310eff303288210.html”
“https://ripple.com/insights/lianlian-pay-joins-ripplenet-provide-faster-payments-china/”

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