コインベースが仮想通貨のOTC取引サービスを今月開始
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米国の大手仮想通貨取引所コインベースが店頭取引(OTC取引)サービスを今月初旬に開始したとのことです。
コインベースのセールス部門責任者のChristine Sandler氏は、機関投資家はOTCを”仮想通貨取引の専用入口”として使うことになるとし、取引所ビジネス強化としてOTCデスクを設置したと言います。
OTC取引デスクとは?
第三者と買い手、売り手の間で注文をマッチングさせる取引所と異なり、OTC取引では、取引が2つの組織の間で直接行われます。
「このサービスは、我々の顧客にとって大きな利益をもたらす。さらに我々の取引所とOTCビジネスの両方に相乗効果を発揮するだろう。」
現在、コインベースではOTCサービスは、”Prime customers”とされる金融機関がビジネスファンドと取引する際に利用可能とのことです。
Sandler氏は、7月に立ち上げたヘッジファンドや他の富裕層顧客が利用可能なコインベースのカストディーサービスと統合したいとの意向も語りました。
コインベースは6月に初めてOTC取引サービスの開始計画を発表し、10月下旬に、二ューヨーク州金融サービス局から、仮想通貨のカストディー業務の承認を取得しました。
これにより、コインベースはOTC取引サービスを提供する有名大手企業の仲間入りを果たしました。
ゴールドマンサックスが出資する仮想通貨企業のCircleもCircle TradeというOTCデスクを設置しています。
Circle Tradeでは、最低取扱額25000ドル以上の個人投資家や機関投資家が取引可能とのことです。
4月には、ウィンクルボス兄弟によって設立された仮想通貨取引所Geminiが、ビットコインやイーサリアムのブロック取引を開始しています。
ブロック取引では、取引成立までは取引所の注文ボードには表示されずに大口の取引が可能とのことです。
ビットコイン低迷にも関わらず、大手仮想通貨取引所が次々に富裕層や機関投資家の大口取引をターゲットにOTC取引やカストディーサービスを立ち上げています。
この流れの影響が、今後の仮想通貨の価格に現れることを期待したいですね。
参考サイト:
”https://www.coindesk.com/coinbase-quietly-opened-its-otc-crypto-trading-desk-this-month”