仮想通貨スタートアップのSwarm、ロビンフッドの株をトークン化して上場
<この記事(ページ)は 3分で読めます>
仮想通貨スタートアップ企業のSwarmは、手数料無料の仮想通貨アプリで広く知られているロビンフッドの株をトークン化しSwarmのプラットフォームに上場させました。
これは未上場企業の株式への投資を民主化する同社の目標の第一歩となりました。
元従業員から株式を調達しトークン化
企業価値が560億ドルに達したロビンフッドは同社によるセキュリティ・トークン・オファリング(STO)は行っておらず、また株式市場への上場による同社株の一般提供も行っていません。
これらのハードルにも関わらず、Swarmはロビンフッドの株を一般提供する道を見つけ出しました。
Swarmはブローカーやシンジケート・マネージャーを通じてロビンフッドの将来的なIPOを見据えて現金を手にしたいと考えている同社の元従業員から株を調達しました。
これらの株はシェルカンパニーに保有されており、この株をSRC-20トークンとしてSwarmプラットフォームに上場させました。
Swarmによると、これらの一連の行動全てをロビンフッドの許可得ることなく成し遂げることができたとしています。
実際、Swarmが6月にロビンフッド株をトークン化する計画を発表した時に、ロビンフッドの広報担当はSwarm社のことを認知すらしていないとコメントしています。
今回もロビンフッドはSwarmについては同様のコメントをし、さらなる言及を避けました。
株式のトークン化は革新的である。
SwarmのCEO、Philipp Pieper氏は次のように述べました。
”二次市場での株取引はアメリカでは珍しいことではない。革新的なのはこれらの資産をトークン化したことだ”
現時点では、法的規制によりSwarmトークンは認定された投資家への販売に制限されています。
Swarmは将来的には一般の投資家にも提供できるようにしたいとしています。
Swarmはコインベースやリップルなどのテック系の民間企業の株式を自社のプラットフォーム上でトークン化する計画も発表しています。
コインベースはすでにSwarmに対して停止するよう求める書簡を送ったとしていますが、Swarmの広報担当はこの計画を実行できると自信を見せているとのことです。
許可を得ることなく株式をプラットフォームに上場することには多少の違和感を覚えますが、これに対する新たな法規制が進み、公正な株式の取引の間口が今よりもさらに開かれることになれば、市場の成長につながる可能性もあるかもしれません。
参考サイト:
“https://www.ccn.com/cryptocurrency-startup-swarm-tokenizes-robinhood-equity/”