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韓国でカカオトークを使った取引所が登場

2017.10.11
韓国でカカオトークを使った取引所が登場

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日本でメッセンジャーアプリといえば、LINEが圧倒的なシェアを占めていますが、お隣の韓国ではスマホ利用者の95%以上がカカオトーク(KakaoTalk)を使っているそうです。

2010年よりサービスを開始し、全世界で2億人のユーザーが存在します。機能はLINEと同じくメッセンジャー、通話、ゲーム、課金支払いシステムなど日常的に使える便利なものばかりですが、株や証券取引ができるKakaoStockというアプリも盛り込まれています。

Bitcoin.comによると、運営はKakaoCorpと提携している韓国のフィンテック企業Dunamuが行っており、仮想通貨取引を10月から開始すると発表しました。この仮想通貨取引アプリの名称は「UPbitですでにベータ版がリリースされました。ビットコインやライトコイン、イーサリアム、リップルなど110種類以上のコイン取引が可能で、韓国で最大のデジタル通貨取引所になります。

AndroidとiOSでの利用が可能で、アルトコイン分析も合わせたコイン投資ガイドも提供され、セキュリティを高めるためKakaoPayAuthenticationおよびBitgoウォレットが提供されるということです。

(出典:http://www.trustnodes.com/2017/09/25/south-koreas-internet-giant-launches-crypto-exchange)

Dunamu社は多くの種類の仮想通貨を扱うため、190種以上もの仮想通貨を取り扱う米国のデジタル通貨取引所Bittrexと独占契約を結びました。

現在、韓国の取引所は6から8種類の仮想通貨を取引していますが、暗号通貨取引をしたい韓国ユーザーはBittrexやPoloniexなどの海外の取引所に送金して仮想通貨取引をする必要があります。その際、遅延や複雑な会計管理、ひいては言葉の問題などに遭遇しますが、UPbitを使えばこれらの障害は取り除かれます。

手軽にスマホアプリで取引できることで、国内の仮想通貨取引環境は世界クラスまで向上することになるだろうと、韓国内の経済新聞でも期待を高めています。

このように、メッセンジャーアプリの中に仮想通貨取引の機能を持たせるのは世界初ですが、似たようなことは米国のメッセンジャーアプリKikで、イーサリアムベースのトークンKinを発行したICOを提供したということもありました。今後、各国でもメッセンジャーアプリでの仮想通貨取引機能の追加が加速していくのでしょうか。

韓国でも政府によるICOの取引を禁止する方向という中国同様の動きや、北朝鮮による韓国取引所のハッキング問題など、仮想通貨をめぐる問題は各国政府にとって軽視できない状況となっています。そんななか、個人がメッセンジャーアプリを使って国境を越えた取引ができるという自由な仮想通貨の世界は、どこか力強さを感じさせる明るいニュースといえるでしょう。

 

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