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TradingView(トレーディングビュー) トレンドライン・チャネルライン・サポレジラインの表示方法、活用方法

2019.05.11
TradingView(トレーディングビュー) トレンドライン・チャネルライン・サポレジラインの表示方法、活用方法

<この記事(ページ)は 6分で読めます>

チャートのテクニカル分析において、移動平均線の次に重要なのが「ライン」を引くことです。
ラインを引くことで、市場の流れをより正確につかむことが出来ます。

今回は、3タイプのライン

トレンドライン
チャネルライン
サポレジライン

を紹介します。

トレンドラインとは?

上昇トレンドと下降トレンド

トレンドラインは、相場の流れ(トレンド)を分析するために引く線です。
上昇トレンドライン下降トレンドラインの2種類存在し、これらを活用して相場の現状を読み取ることができます。

・上昇トレンドライン
チャート内のローソク足で、安値の点を結んだ右肩上がりの線を上昇トレンドラインと呼びます。

・下降トレンドライン
上昇トレンドラインと逆で、高値の点を結んだ右肩下がりの線を下降トレンドラインと呼びます。

TradingViewでトレンドラインを引く方法

トレンドラインの引き方は非常にシンプルです。
TradignViewでチャネルラインを引く際は、まず、描画ツールから「トレンドライン」を選択します。

選択後、ラインの始点・終点をクリックすれば、トレンドラインの完成です。

チャネルラインとは?

トレンドラインとアウトラインからできる

チャネルラインは、トレンドラインから平行線を描いた、太いラインを指します。
トレンドラインと平行に引いた線をアウトラインと呼び、これら2本の線を合わせることでチャネルラインになるのです。

チャネルラインを引くことで、

・トレンドの方向性
・値動きの幅(値幅)
・反落のポイント(押し目と戻し目)

などの情報を得ることが出来ます。

チャネルアップとチャネルダウン

チャネルラインは、上昇しているものをチャネルアップ、下降しているものをチャネルダウンを呼びます。

TradingViewでチャネルラインを引く方法

TradignViewでチャネルラインを引く際は、まず、描画ツールから「平行チャネル」を選択します。

選択後、分析する高値/安値の点を結んだトレンドラインを引きます。

トレンドラインを引いた後、そのままカーソルを上下に動かすことで自動的にアウトラインが引けます。
アウトラインの場所をクリックして固定すれば、チャネルラインの完成です。

サポレジラインとは?

サポートライン(下値支持線)とレジスタンスライン(上値抵抗線)

サポレジラインとは、トレンドラインが持つ重要な機能の1つで、サポートライン(下値支持線)とレジスタンスライン(上値抵抗線)を指します。

・サポートライン(下値支持線)
上昇トレンドラインのうち、主要な安値を結んだ水平線を指します。
相場がその価格水準を維持し、これ以上の下落はしないだろうと予想されている水準を指します。
投資家らがその安値を支持している、という意味から「下値支持線」とも言われています。

・レジスタンスライン(上値抵抗線)
下降トレンドラインのうち、主要な高値を結んだ水平線を指します。
相場がその価格水準より上昇しないだろうと予想されている水準を指します。
投資家らがその高値以上にならないよう抵抗している、という意味から「上値抵抗線」とも言われています。

TradingViewでサポレジラインを引く方法

サポレジラインの引き方は非常にシンプルです。
サポートラインの場合は、2回以上同じ安値で反転した点を拾って水平に線を引きます。
レジスタンスラインの場合は、これとは逆に同じ高値の点を拾って水平に線を引きます。

実際にトレーディングビューでサポレジラインを引くためには、まず、描画ツールから「水平線」もしくは「水平レイ」を選択します。

水平線は、引きたい場所をクリックすると、画面の端から端まで自動的に線が引けます。
一方、水平レイは、引きたい場所から右側に自動的に線が引けます。

慣れないうちは、2点以上の反転ポイントを拾って引くのがおすすめですが、目立った安値/高値が1点しかない場合は、その点からサポレジラインを引くことも可能です。

各ラインの見方・活用方法

トレンドライン

トレンドラインは主に、トレンドの節目(チャートが反転するポイント)として意識されています。

特に、ラインに近づくほど投資家間の売買は激しくなります。
このとき、チャートがラインで反転するラインの外に抜けてしまう(ブレイクする)のか、トレンドを見極められるかが非常に重要なのです。

また、トレンドラインは基本的に3本セットで活用し、トレンドを予測します。

・トレンドの終わり
ある一点からトレンドラインを3本以上引ける場合は、そのトレンドの終わりを示唆しています。

図を見ると、一点から複数のトレンドラインが引けており、ラインの角度が徐々に緩やかになっています。
つまり、トレンドが終わりに近づいているということです。

・トレンドの始まり/継続
異なる起点からトレンドラインが複数引ける場合は、そのトレンドの始まり/継続を示唆しています。

図を見ると、トレンドラインは全く異なる起点から引かれ、かつその角度は徐々に急になっています。
つまり、そのトレンドが始まった/継続しているということです。

トレンドラインで注意すべき点は、ブレイクの可能性です。
一般的にトレンドラインの場合、チャートの反転ポイントが増えるほどブレイクが起こる可能性が大きくなります。
そのため、投資家は常にブレイクが起こるポイントを意識する必要があります。

チャネルライン

チャネルラインは、その長さ・角度・幅の太さ(値幅)で相場の流れを判断します。

・長さ:長いほどそのトレンドの力は強いが、ブレイク後の反動は大きい(A<B)
・角度:急な角度ほどトレンドの力は強いが、その分短期的(A>B)
・幅の太さ(値幅):太いほどそのトレンドは長期的(A<B)

また、1つのチャネルラインだけで判断しないよう注意が必要です。
チャネルラインもトレンドライン同様、必ずブレイクします。
重要なのは、どのポイントでブレイクが起こりうるか、ラインの流れが変わる位置を探すことです。

サポレジライン

サポートラインとレジスタンスラインはセットで引くのがおススメです。
この時ローソク足の実体とヒゲ先のどちらにラインを合わせるべきかという問題が出てきますが、サポレジラインはあくまで価格帯を把握することを目的としているため、正確に引くことを意識する必要はありません。

相場がラインに沿うほど、買う側と売る側の取引が激化する傾向にあります。
そのため、予め両方を引いておくことで、反転かブレイクが起きる際により早く対応することが可能になるのです。

また、色々な時間軸にラインを引くことで、細かく状況を把握するのが最も一般的な活用法です。

このように、時間軸を変えることで、ラインの印象は全く異なってきます。
相場全体の流れを見つつ、細かい時間足に目を向ける作業は、慣れないうちはなかなか複雑に思えます。
ですが、長期的に相場を把握するためにも、この活用法は身につけておいて損はありません。

まとめ

ラインを使いこなすほど、チャートの詳細な情報を獲得できます。
多くの情報をご自身で見つけることで、利益をより増やせるだけでなく、大きな損失を防ぐこともできます。
これを期に、1ランク上のスキルを身に着けてはいかがでしょうか。

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