ビットコインと金に相関関係
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ビットコインと金(ゴールド)はともに木曜日の時点で3週間にわたる上昇を記録しました。
この2つの資産の動きには相関関係が見られるようです。
この相関関係の動きにより、ビットコインの”デジタルゴールド”という側面が強調されることになりました。
投資家は、ビットコインを伝統的な資産と同じように取引し始めています。
ドルの後退により金はベア相場が予想されている市場に対してリスクヘッジとして買われ上昇しているようです。
ビットコインと金の相関関係
下のチャートに見られるように、ビットコインと金は今週を通して上昇トレンドが続いています。
ビットコインは4.8%、金は1.4%それぞれ上昇しています。
ビットコインは3週連続上昇しており、4100ドルのレジスタンスラインを試すかたちとなっています。
このラインを上抜けると仮想通貨市場全体が強い上昇相場に突入する可能性もあります。
金も3週連続の上昇で、木曜日に3.18ドルに到達しました。
この2つの資産の今週の動きは、米国株式市場のボラティリティを表すVIX指数と相関していました。
この動きは偶然ととらえるには大きすぎるため、投資家たちはビットコインを伝統的市場のリスクヘッジとして取引していると考えられるのです。
専門家たちの見解では、今週の価格の動きの類似点だけでなく、ビットコインと金が同様のポジティブな動きを見せていると指摘しています。
彼らは、4100ドルを試しているビットコインは底値にあり、上昇相場への転換がもうすぐやって来ると自信を持って指摘しています。
同時に、専門家たちは金についても盛り上がりを見せています。
ベストパフォーマンスを記録するファンドは次々と金に投資しています。
Standard Chartered前メタルリサーチディレクターのSuki Cooper氏は、今週CNBCの番組で金は今年の年末までに過去5年間の最高値を記録するだろうと予想しました。
”四半期のうちに我々は金価格の2017年から2018年中の最高値に近づく光景を目にするだろう。この上昇は5年前からの金のポテンシャルと合致している。”
専門家らは、ビットコインと金が今年中にブレイクすると見ているようです。
株式市場は近いうちに後退する?
一方で株式市場は今後冷え込むと予想されているようです。
Crescat Capital は今年中にも到来すると予想する株式市場の後退を恐れて、急速に株式を売り払っています。
”株式市場の後退はすぐそこまで来ている。2020年よりも早く来ると考えている。我々が持っている多くのマクロ指数によるデータが指し示している。”
ビットコインは”デジタルゴールド”?
ビットコインはその限定された供給量から金とよく比較されます。
ビットコインと金は、ともに価値の保管として定義され、伝統的な株式市場が不穏な状況の時の”安全な避難場所”としての地位を確立してきました。
昨年の12月にクリスマスにかけて株式市場が暴落した際にも、ビットコインと金は今回と同様の相関的な動きを見せていました。
The Wall Street Journalによると、ビットコインと金は0.84ポイントの相関関係で取引されているとのことです。
また、新しい機関投資家が参入したことで、ビットコインの方がより伝統的な資産に近い動きを示しているとのことです。
このような相関関係がより顕著になれば、2019年末にはビットコインの立場が逆転するような大きな転換期が訪れる可能性があるとのことです。