ブラジルでビットコインの取引量増加 インフレ影響か
<この記事(ページ)は 3分で読めます>
最近この4月にはビットコインの価格がじわじわと上がって来たことに実感が持てるようになりました。またすぐ落ちるんではないかとあまり期待をしていなかった人も多いと思いますが、$5,000台から大きく下がることはなくなり、確実にワンステージ上がった感はありますね。
ブラジル過去4年最高水準4.58%インフレ
その理由については色々な分析がありますが、そんな中ブラジルでは、国内のインフレが4.58%に達したと報道される直前に、国内暗号通貨取引所での24時間の取引量が100,000BTC以上になったことが分かっています。
この4.58%という数字は、インフレ率の高いブラジルでも過去4年間において最高水準で、それがビットコインのトレード量を急増させたようです。
今年2019年1月にJair Messias Bolsonaro氏が大統領に就任して以来、ブラジルのインフレ率は上昇している、と現地新聞が報道しており、正式に国家のインフレ率を計測するIPCA(ブラジル消費者物価指数)によれば、2015年以来この3月に過去最高に達したとしています。
24時間以内のBTCトレードが10万BTCを超えた
そしてこのインフレの直前に同国でのビットコイン価格動向を分析する監視ツールCointrader Monitorが、ブラジルの暗号通貨取引は24時間の取引が2019年4月10日21:42に100,000BTCを超えたと、発表しています。
これは、国の規制当局や伝統の銀行らがビットコイン取引を妨害するためにあらゆる権力を行使していたにも拘わらず、この取引上昇は起こった模様です。
最近では2月に、Santander銀行とBitcoin Max取引所の闘いが取引所の勝利という形で集結したというニュースもありました。
元来、ビットコインは法定通貨の価格が不安定な国家においては非常によく取引されます。
インフレ率は日本ではほぼゼロに保つ政策がとられていますが、物価が安定しない日常では日用品ひとつも買うことが出来ない世の中になっているのです。
このような状況で暗号通貨が人々の生活に果たせる役目があるということを、この取引量の増加が表しています。