マンモスサイズのBTCマイニング難易度調整、今後のラリー展開は激化の予感
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3月25日EST11PM(東部標準時間午後11時)日本時間で3月26日13時、マイナス16パーセント以上が予定されていたマイニング難易度調整は、実際は、マイナス15.9パーセントで実施されたようです。
史上2番目の調整規模と言われていましたが、このあと何をもたらすのか不安と期待の入り混じる状況となっているようです。
(出典 https://btc.com/stats/diff)
それには、過去の難易度調整でマイナス18パーセントが最大だった2011年10月3日以来、3か月以内に70%を落として3.12ドルで取引されていたBTCが、2017年末までに63万パーセントの上昇を果たした、ということがデータとして挙がっているからです。
と同時に、このような大きな調整が入った後は最低価格を更新することが顕著だと見られています。
ディフィカルティ・アジャストメントの役割
マイニングのハッシュレートはマーケットが強気か弱気かの判断に使われることが多くありますが、暗号通貨であるビットコインならではのマイニングという計算処理が約10分間隔に保たれるように難易度調整が2週間に1回程度の頻度で行われているのです。
マイニングの難易度が高いほどネットワークのセキュリティが強いことを示すのですが、難易度も高すぎると悪循環を生みます。
マイナー以外からはあまり関心を持たれない要素ではありますが、これが今後の価格動向に大きな影響を与える可能性がコミュニティでは持ち切りです。
Today's mining difficulty adjustment is expected to be the 3rd largest downward adjustment in Bitcoin's history. Interesting to note, three out of the last four largest downward adjustments marked local bottoms.
Source: https://t.co/Ymk8PGFkoj pic.twitter.com/3DWcU85O8S
— Max Brrrronstein (@max_bronstein) March 25, 2020
(出典 https://twitter.com/max_bronstein/status/1242861101928218625)
マイニングの難易度やマイニング参加者が多いことを示す、ビットコインハッシュレートはそのネットワークのパワーを表しますが、コロナ発生以降は価格と足並みを併せて40%ほど落ち込みました。
今年1月の好調を示したレートは117Ehash/sほどでしたが、現在は100Ehash/s(毎秒100エクサハッシュ、1秒間に100京回のハッシュ計算)を下回るところです。
単位が大きすぎるので念のため、
Kh/s(キロハッシュ),Mh/s(メガハッシュ),Gh/s(ギガハッシュ),Th/s(テラハッシュ),Ph/s(ペタハッシュ),Eh/s(エクサハッシュ)という順序で大きくなっており、最近はエクサのステージに入っていました。
ビットコインも例外ではなかった
ビットコインは3月12日、13日に5,000ドル台までに価格を下げた事で、コロナの影響を大きく受けたことを明らかにしています。
発生当初は経済ダメージも限定的に見えたものの、パンデミックの影響はやはり、マイナー達に白旗を降らせる状況になっていたようです。
ビットコインには、価格が暴落しても政府主導の救済措置といったものはありませんが、量的緩和政策に似たようなことはプログラムに組み込まれています。
半減期があることはよく知られるようになっていますし、5月にその時期を迎えることも有名な状況ですが、マイニングの難易度を調整する仕組みが働く、といったことも知っておく必要がありそうです。
今後の価格変動には驚かずに長い目で備える事が肝要ですね。