リブラの詐欺ICOにご注意!TwitterアカウントCoinLibraToken
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リブラは、まだプロジェクトが立往生していることは世界的にも認知されていると思います。
しかし、不注意な人を狙ったリブラ詐欺は、Facebookが2020年に予定されているロールアウトが実現しないと言っていたにもかかわらず、2019年の半ばから次々と出現し、未だにSNS上に横行しています。
0.1ETHを送信するとLIBTトークンが3億に!?
最近Twitter上に現れた詐欺ICOは、@CoinLibraTokenというハンドルネームで投稿されているものです。
ここには、ETHの送信先としてウォレットのアドレスが記されています。
そして、2018年から存在しているアカウントで、フォロワーは1.2K=12000人、という情報が見て取れます。
ブロックチェーンニュースのウェブサイトCryptoslateが調査したところによると、このフォロワーの40%以上がニセモノでした。
さらに、このTwitterアカウントのプレセールなどの宣伝資料にはタイプミスや間違いが多い為、控えめに言っても、とても信頼性があるとは言えません。
Day4 of ICO
100 % BONUS0.1 ETH = 300,000,000
0.5 ETH = 3,000,000,000
1 ETH = 30,000,000,000
2 ETH= 100,000,000,000✅Send Ethereum (Investments) to :
0xF79Bafc0739dB4f3e49A3F47a7B807b13C662784ETH Raised –
Private – 200 ETH
Public – 3 ETHRetweet
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Comment Wallet#ico— Libra (@CoinLibraToken) January 28, 2020
(出典 https://twitter.com/CoinLibraToken)
リブラはまだローンチされていない為、現在のところ金銭的な価値はありません。
それでも詐欺師は、0.1ETH(イーサリアム)を投資するとトークンLIBTが3億に、イーサリアムブロックを丸ごと、つまり1ETH送ると300億LIBTが付与される、などとAirdropsのアナウンスをしています。
1月30日には、ICOの最終日として、1ETHで5億LIBTとアナウンスされています。
Cryptoslateの調査では、イーサリアムのアドレスでEtherscanのデータを調べています。
すると、これらのトランザクションが不可解であることがわかります。
詐欺師は200ETHが個人的に調達されたとありますが、このアドレスにINとして送信されたETHをみると、ほとんどが空でした。
Etherscan.ioにアクセスして、指示されたアドレスを検索すれば以下の様にヒットします。
(出典 https://etherscan.io/)
このような詐欺に引っかからない為には、リブラだけでなくそのコインが今どのようになっているのかを正しく理解していることが肝要です。
ニュースにもだいぶ取り上げられましたが、リブラはすでに規制当局と政治家の間でかなりの騒動を引き起こしました。
現状の法規制では取り締まりが困難であるという問題だけではありません。
主要な中央銀行は、リブラがもたらすであろう結果について懸念を表明し、また他にも、暗号通貨の開発を一時的に停止することを求めた者も出ました。
リブラの主要な支持者たちのほとんどが、Facebook率いる暗号通貨イニシアチブのリブラ協会(Libra Association)の企業連合から撤退していると言います。
SNSなどの手近な情報だけでなく、広い情報収集で正しく判断することが求めらます。