米FRBパウエル議長が仮想通貨リブラについてコメント
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Facebookが発表した仮想通貨リブラについて、米国連邦準備銀行(FRB)のパウエル議長は、記者会見で発表前の段階から規制当局との対話を重ねていたことを明らかにし、金融政策に及ぼす影響は大きくはない」とコメントしました。
デジタル通貨は発達の初期段階
仮想通貨リブラについては、グローバルな決済システムに大きな変革を与える影響力を持つと評価しました。
一方で、現在デジタル通貨は発達の初期段階にあり、今後、仮想通貨が既存の法定通貨の座に取って代わる可能性については、「まだ先だろう」と述べました。
仮想通貨やデジタル通貨が、中央銀行の金融政策に影響を及ぼすことは考えにくいとのことです。
潜在的な利点とリスク
仮想通貨は潜在的な利点とリスクを併せ持っていると指摘し、消費者保護やマネーロンダリング対策などの市場の健全性を維持する観点から、規制を整備していくことを期待していると述べました。
パウエル議長は、Facebookの影響力とリブラ協会のスケールの大きさを考慮して、規制当局との連携は必須であると強調しました。
仮想通貨の規制はFRBが行うものではないが、送金システムにおける重要な役割を担うとしています。
リブラを含む仮想通貨の影響力は国際舞台において発揮されるだろうと指摘しました。
また、イングランド中央銀行総裁のMark Carney総裁も、リブラについてグローバルな規制を遵守する必要があると指摘し、パウエル議長と同様の見解を示しています。
リブラ協会が今後どのようにユーザーの個人データ保護とアンチマネーロンダリング法を遵守していくのかについては、懸念する姿勢を示しました。