G20:仮想通貨は通貨の特性を欠いている「暗号資産」
2018.03.22
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3月19日~20日に開催されたG20(20か国財務大臣・中央銀行総裁会)の声明で、
仮想通貨を暗号資産(crypto-assets)と呼び、通称「仮想通貨」に対する慎重な姿勢を示しました。
「暗号資産は実際、消費者及び投資家保護、市場の健全性、脱税、マネーロンダリング、並びにテロ資金供与に関する問題を提起する。」
とリスクを提示した上で、
暗号資産は通貨としての特性を欠いており、ある時点で金融安定を脅かす可能性がある、としています。
そして今後については、FATF(金融活動作業部会)による暗号資産の有用な基準の設定にコミットし、多国間での暗号資産とそのリスク監視を続けると述べています。
「暗号資産」という表現は投資家に前向きに捉えられていた英中銀総裁の書簡においても使用されていましたが、今回の声明によってG20の慎重な姿勢が明らかになりました。
書簡では、「現時点でのリスクは無い」とされていましたが、今後のリスクが強調される結果となりました。
今後、仮想通貨に規制がかかる可能性もゼロとは言えないでしょう。
参考サイト:
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/g20/180320.htm
http://www.fsb.org/wp-content/uploads/P180318.pdf