ガーナ中央銀行 近い将来にデジタル通貨を発行
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西アフリカのガーナが中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)の立ち上げを、近い将来に計画していることを明らかにしました。
ガーナ銀行のアーネスト・アディソン総裁はガーナのAnnual Banking Conferenceで次のように述べています。
「ガーナは、近い将来法定通貨であるセディのデジタル版を発行するだろう。ガーナは、急速なデジタル化と携帯電話の普及によりモバイルバンキング分野での急成長の真っ只中にいる。2017年から2018年にかけて”mobile money”は70%の増加を遂げている。」
アディソン総裁は、この発表の前日に次のような発言をしていました。
「このデジタル化の分野をさらに活性化すべく、中央銀行は法定通貨セディと1:1で連動するmobile moneyを発行する」
ブロックチェーン技術を採用するかは不明
しかし、彼はmobile moneyは仮想通貨とは異なるとしています。
「それは法定通貨に連動した電子マネーである。中央銀行は通貨を新しく作ることはできない。セディを電子化することでガーナ銀行はそれを流通させるに過ぎない。だからこれは仮想通貨ではない。」
アディソン氏は言う”e-cedi”をブロックチェーン技術を基盤にするのかについては今のところ明らかにされていません。
”e-cedi”はガーナが推進する電子決済プロジェクトの一貫とのことです。
中国をはじめとしてデジタル通貨を発行する国が増加しています。
中国のデジタル人民元の発行は間近に迫っていると言われており、最初は小売の決済に利用されるとのことです。
EUや米国を含め、その他の国々も中国に遅れをとるまいと独自デジタル通貨の発行に向けて調査を行っています。
またルワンダも今月、独自デジタル通貨の発行計画を発表しています。