ドイツエアライン 初のブロックチェーン発券チケットでフライト
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ヨーロッパ内でビジネスチャーター便や定期航空便を提供するドイツのエアラインHahn Air (ハーンエア)は、オープンソースのトラベルプラットフォームを展開するWinding Treeと提携し、ブロックチェーンで発券されたフライトを行った、と月曜日に発表しました。
デュッセルドルフからルクセンブルク間のフライトに、ブロックチェーン・チケットで搭乗した最初の乗客は、Winding Treeの設立者Maksim Izmaylov氏、同じくCIOのDave Montali氏、そしてHahn Airのセールスエンジニアリング部長のFrederick Nowotny氏ということです。
この新しいシステムは、航空会社の商用システムにはまだ統合されておらず、このフライトの後、初のブロックチェーンによるチケットで物事がどのように働いたのかを詳細に分析および調査をしていく予定のようです。
Hahn AirとWinding Treeのパートナーシップ
ハーンエアの企業戦略および政府と業界情勢の責任者であるJorg Troester氏は、ロイターとの電話インタビューで、
「我々にとっては、未来を見据えて如何に迅速に旅の手配ができるかが重要なのです。」と述べています。
ハーンエアはエアラインのみではなく、トラベルエージェントの流通ソリューションでもあります。
Winding Treeのプラットフォームを利用して、ハーンエアは在庫管理や予約管理、決済まで行うことができます。
支払いオプションには、現金はもちろん、クレジットカード、暗号通貨、またWinding TreeのLIFトークンやイーサリアムでも受付が可能です。
「私たちが取り組んでいる事の一つは、オープンマーケットプレースを作る時に発生する課題です。たとえば、誰でもアクセスできるように保証する方法、何を売って何を買っているのかを保証する方法、それに、相手側のビジネスが良好な状態であることを保証する方法などです。」
と、Winding Treeの最高執行責任者兼共同設立者であるPedro Anderson氏は語っています。
このWinding Treeは、ブロックチェーンをベースにした分散型のオープンソース旅行販売プラットフォームです。
エアーカナダ、エールフランスKLM、ハーンエア、ルフトハンザやスイスポートなどの航空会社やサービス企業とのパートナーシップで設立されました。
また、Nordic Choice Hotels、オランダのホテルチェーンCitizenM Hotelチェーンやエアポートホテルバーゼルなども提携しています。
ブロックチェーン技術に寄せる絶大な信頼
技術的な要点は詳細に述べられてはいませんが、ハーンエアは、新しいブロックチェーンプラットフォームがコスト削減と旅行オプションの範囲拡大につながることをユーザーに保証しています。
また、このシステムの基盤となるブロックチェーンは100%安全である、と自信と信頼をもっています。
ボラティリティの激しいビットコインなどでのチケット発券は予定にはないようですが、ETHは許容されています。コインへの信頼とは別格の、ブロックチェーンに対する技術的信頼は厚い模様です。
今回のパートナーシップによる新しいブロックチェーンシステムで、予約から発券までの行程が従来よりもどのように改善するのか期待しています。