グラミー賞受賞のAkon 独自仮想通貨にステラを選択
<この記事(ページ)は 4分で読めます>
グラミー賞受賞の著名なラッパーAkonは仮想通貨ステラのブロックチェーンを基盤に独自の仮想通貨「AKoin」エコシステムを構築することを明らかにしました。
AKoinの共同設立者のジョン・カラス氏によると、ステラブロックチェーンとはアフリカなどの地域でのグローバルな金融包括というビジョンを共有していることから、ステラの分散型台帳のハイブリッドブロックチェーンを選択したとのことです。
ステラのミッションの一つには、銀行口座を持たない人々を救済することが挙げられています。
AKoinの広報担当者は、ステラがすでにアフリカでのビジネスに着手しており、分散型アプリ(Dapps)とマイクロレンディングのプロジェクトへの支援を計画していることを強調しています。
ステラネットワークで資産の相互移管が可能に
AKoinユーティリティトークンはステラウォレットと互換性を持っており、ステラネットワークでサポートされている全てのデジタル資産と法定通貨との相互運用が可能になるとのことです。
ユーザーは、即座にある通貨から別の通貨に変換することが可能になると言います。
カラス氏は、またステラネットワークの資産の相互移管が可能な特徴は重要な要素になると強調されています。
この特徴はAKoinのプロジェクトの目的の一つであるプリペイド式スマートフォンの実現に役立つとしています。
また、インフレや銀行システムに問題があるナイジェリアなどのアフリカの国々では、AKoinが仮想通貨の形で利用されると言います。
AKoinプラットフォームを介することで、ユーザーは数分で法定通貨またはその他の仮想通貨への交換が可能になるとのことです。
一方で、カラス氏はAKoinの価格変動が大きいことを認め、次のように述べています。
「AKoinはステーブルコインではありません。しかし、我々のエコシステムを介することで他の主要なステーブルコインにアクセスすることが可能になります。」
同プラットフォームはまた、複数種類の仮想通貨に対応するウォレットと、さらにユーザーが”学ぶ、稼ぐ、使う”を実現できるモバイルマーケットプレイスも提供するとのことです。
銀行口座を持たない発展途上国の人々に金融サービスを
AKoinの目標は、アフリカの54か国とその他の発展途上国の銀行口座を持たない人々に金融サービスを提供することです。
同社の広報担当者によると、全てのトークノミクス(トークンエコノミー)とともにホワイトペーパーが来週発行される予定とのことです。
当初は、このプロジェクトは2018年中頃に立ち上げられる予定でしたが、今回更新されたタイムテーブルによると2020年初旬に立ち上げ予定とされています。
「我々が構築しているのはグローバルなプラットフォームであり、我々がターゲットとしているマーケットはアフリカです。アフリカは今、最も大きな課題を抱えているからです。」
Akon Crypto City建設計画
現在46歳のAkonはアフリカで絶大な人気を誇る歌手です。
同氏はセネガルに設立予定のAkon Crypto Cityでは、AKoinが経済を動かす原動力になると考えられています。
このサステナブル、エコツーリズムを兼ね備えたスマートシティは、今後およそ10年をかけてセネガルの首都であるダカールに建設される予定です。
Akonは、これまでにも多くの支援やチャリティプロジェクトを立ち上げてきました。
過去には太陽光発電プロジェクトを支援する慈善活動、Akon LIghting Africaを18か国で実施しています。