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【5/29今週まとめ】ビットコイン9600ドル突破、ビットフライヤー 赤字転落、ビットコインハッシュレート最低値記録、インド巨大市場始動か、Facebookのウォレットサービス社名変更へ

2020.05.29
Bitcoin

<この記事(ページ)は 6分で読めます>

5/25 ビットコイン ハッシュレートが年初来最低値を記録

ビットコインハッシュレートが年初来最低値を更新しました。
Blockchain.comのハッシュレートチャートでは、92EEH/sまで下落したとのことで、94EH/sを下回るのは2019年末以来となります。

半減期を迎えて、マイナーの報酬が12.5BTCから6.25BTCに半減したことで利益を上げられなくなったマイナーが、マイニング事業を停止せざるを得なくなる状況は予想されていました。

一方では、半減後に難易度調整で状況が改善するとの予想もあり一定の期待感も示されていました。

今回の難易度調整で、マイナーの収益性改善には及ばなかったことがハッシュレートの回復に至らなかった主な理由と考えられています。

ハッシュレート

出典:Blockchain.com

5/26 インド中央銀行声明発表 インド巨大市場が仮想通貨本格始動か

インド中央銀行は、インドの商業銀行が暗号資産を取り扱う企業やトレーダーにサービスを提供することが可能であることを明確に示した声明文を発表しました。

インド中央銀行は、国内の銀行の仮想通貨取引所に銀行口座を提供することを禁止する命令を発令していましたが、裁判所の違憲判決を受けて方針を変更した形となりました。

インドは中国に次いで世界第2位の13億人超えの人口を有しており、現在も人口増加は続いています。
インド国内の仮想通貨取引所では取引高が急速に拡大しており、今回の発表を機に巨大市場が本格始動すれば、仮想通貨市場に莫大なインパクトをもたらすことが予想されています。

インド市場の活性化の動きは、海外企業からも注目を集めています。
最近では、仮想通貨取引所最大手のバイナンスが国内取引所WazirXmの買収を発表してインド市場への参入を果たしています。

また、国内取引所CoinDCXはCoinbase VCなどから新たに250万ドルの資金調達に成功し、米カストディ大手のBitGoとも提携を結びました。

5/26 ビットフライヤー 赤字に転落

仮想通貨取引所ビットフライヤーが決算発表で赤字に転落したことが明らかになりました。

第6期(2019年1月1日〜同年12月31日)の決算発表によると、営業収益が53億4,100万円、営業損益は9.2億円、純損失は7億5100万円とのことです。
2018年の営業収益は140億8000万円、営業利益は53億3000万円と黒字を計上していました。

2019年前半は4月以降にビットコインが先行して価格が高騰したものの、年末にかけて市場全体が落ち込んだうえ、規制強化の影響もありマネーロンダリング対策へのシステム構築に多額の投資を行ったことが影響しているとのことです。

5/27 FacebookのウォレットCalibraが社名変更 WhatsAppと提携で「Novi」へ

Facebookが開発するLibra決済エコシステムのウォレットサービスを運営するCalibraが社名変更し、Noviとして新たに始動することが明らかになりました。

同社は社名変更しても長期的目標は変わっていないとしており、世界の金融アクセスのための支援を行うとしています。

ウォレット機能については、単独アプリとして作動しFacebookのメッセージアプリ「Messenger」や「Whatsapp」との相互運用性を兼ね備えており、家族や友達にメッセージを送るように簡単かつ即座に送金することが可能で、想定外の課金などは一切ないとのことです。
全てのNoviユーザーは政府の発行したIDによる身元確認が必要とする詐欺防止策が講じられています。
Noviは、初期段階では限定された国でのサービス開始が予定されているとのことです。

5/28 GMOコイン顧客意識調査 最も期待される通貨はビットコイン

国内大手仮想通貨取引所GMOコインの最新の顧客意識調査結果によると、2020年に最も価格上昇に期待する銘柄は2019年のリップルからビットコインへ変わったとのことです。

2019年にはリップルの価格上昇期待の割合は56%でしたが、アルトコインの価格低迷を受け2020年の調査結果では、31%から25%へ減少しています。

一方で、2019年の期待値が28%だったビットコインは2020年には47%まで増加しています。
仮想通貨市場全体への期待感を持つ回答者は2019年よりも増加して67%から73%と上昇したとのことです。
また、中でも「強く期待している」と回答した割合は昨年の42%から49%に増加しています。

最新の意識調査結果では、「仮想通貨取引を始めて意識の変化がありましたか?」の質問に対しては、「経済ニュースへの関心が高まった」との回答が最も多い64.6%を占めており次いで多かったのは「お金や投資に関する会話が増えた」などで、経済に対する関心度の高まりや意識の変化が見られたとのことです。

ここ約1年間で米中貿易戦争やコロナウィルス感染拡大の影響に伴う株価暴落や原油価格崩壊などマクロ経済と仮想通貨の相場の推移に一定の相関関係が見られたことが理由と考えられています。

5/29 ビットコイン9,600ドル突破 今後の展開は?

ビットコイン価格は10,000ドルにさらに近づき上昇しています。
28日には、5.68%上昇し9,600ドルまで高騰しました。

水曜日の夜に下落基調から脱却したビットコインはトレーダーがレジスタンスと認識していた9,350ドルを突破し、9,500ドルへ続伸する形となりました。

ビットコイン チャート

出典:https://jp.tradingview.com/symbols/BTCUSD/

一部の専門家の間では、50日移動平均線を上回って推移していることや短期の下降トレンドラインを上抜けようとしていることから短期的には9,800ドルまで上昇するとの予想も出ています。

一方で、強気相場となった昨年の5月から8月にかけてのRSIは60以上で推移していたとのことから、現在の短期的な値動きに対して相対力指数(RSI)が60以上に達していないことを問題視する指摘もあります。
また、ビットコイン価格に影響を及ぼす重要な要素であるビットコイン先物市場では、今週金曜日にCMEで大型のビットコイン先物が期限を迎えることから、ビットコイン先物市場の週末の動向に注目が集まっています。

参考サイト:
”https://coinpost.jp/?p=152445”
”https://coinpost.jp/?p=152927”
”https://www.coindesk.com/libra-facebook-blockchain-digital-wallet-novi-calibra”
”https://coinpost.jp/?p=153271”
”https://cointelegraph.com/news/bitcoin-price-rallies-to-96k-as-record-cme-btc-contracts-expiry-looms”
”https://jp.cointelegraph.com/news/bitflyers-revenue-drops-by-a-third-in-the-sixth-fiscal-year”

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