近鉄と三菱総合研究所が地域通貨「近鉄しまかぜコイン」発行

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近鉄グループホールディングスと三菱総合研究所(MRI)はブロックチェーン技術を活用した地域通貨として「近鉄しまかぜコイン」を発行することを発表しました。
2度の実証実験を経て実用化「近鉄しまかぜコイン」
「近鉄しまかぜコイン」は、過去2度に渡って近鉄と三菱総合研究所(MRI)が共同で実施した「近鉄ハルカスコイン」の実証実験に基づいて実用化したものです。
近鉄沿線の重要観光拠点である伊勢島地域の観光施設や飲食店などでの決済に利用できるプレミアム付きのデジタル通貨を発行することで、さらなる観光客の誘致を図り伊勢志摩地域観光業の競争力を高めることを目的としています。
「近鉄ハルカスコイン」と同様にMRIがブロックチェーン技術を駆使したプラットフォーム全体の開発、運用、管理を担当し、両者共同でサービスの拡充を行なっていくとのことです。
サービス概要・利用方法
「近鉄しまかぜコイン」のサービス期間は2019年11月11日から2020年1月31日までです。
志摩スペイン村、志摩観光ホテル、志摩リゾートベイテラスなど多数の観光施設が参加しています。
チャージ場所は、伊勢志摩エリアの近鉄日本鉄道特急券窓口で、伊勢市、宇治山田、五十鈴川、鳥羽、鵜方、賢島の各駅や、志摩スペインむら、島観光ホテル、志摩マリンランド、鳥羽シーサイドホテルなどに設けられています。
専用アプリをダウンロードしたうえで必要事項を登録することで入金、決済が可能になります。
1コイン=1円相当で、さらに10%のプレミアムが上乗せされるとのことです。
二段階認証を採用しており、デジタル通貨と現金その他の決済方法との併用が可能とのことです。
またモバイルスタンプラリーを実施しており、施設での決済時に電子スタンプを押印してスタンプを集めるとその個数に応じて抽選で景品が当たるとのことです。
今回の取り組みを通してブロックチェーン技術によるプラットフォームを活用し様々なサービスのデジタル化を進めるとともに、それによって得られるデータを活用することで、新たな地域活性化のモデル構築を進めていくとのことです。