ニューヨーク州 ビットライセンスの規定内容を改善へ
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ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)が、仮想通貨事業認可ビットライセンスの規定内容を大幅に変更するとのことです。
ビットライセンスの改定はおよそ5年ぶりとのことです。
12月11日にNYDFSがウェブサイトで公表したガイダンスによると、新規仮想通貨上場の承認プロセスに関する規定内容を変更するとのことです。
今回発表されたガイダンスでは大きく2つの改善点が提案されています。
ホワイトリスト制度
1つ目の改善案はホワイトリスト制度です。
NYDSがあらかじめリストアップした仮想通貨に関しては、ライセンス事業者は事前にNYDFSの承認を得ることなく同州内のどの取引所でも上場することができるとのことです。
現行の規定によると、NYDFSはニューヨーク州内で申請された全ての仮想通貨について、取引所ごとに個別に審査していました。
この提案が採用されれば、コインベースがニューヨーク州で提供しているアルトコインはGeminiなどのライセンス事業者も取り扱うことが可能となり、アルトコインの流動性が高まることが期待できます。
自己承認制度
2つ目の改善点は自己承認制度です。
各事業者は、それぞれの運営モデルに沿った形で具体的な銘柄の上場プロセスとポリシーを提案し、それがNYDFSに承認された場合は、自己承認としてNYDFSの事前許可を得ることなく新規上場が可能になるとのことです。
この提案が採用されれば、事業者はNYDFSの事前承認を得る必要がなくなり、事前通知のみで新たな銘柄を上場することができるようになります。
アルトコイン市場の追い風になる可能性
NYDFSは、この新たな枠組みついてのパブリックコメントを2020年1月27日まで受け付けているとのことです。
2つの提案はいずれも採用される可能性が高いとのことで、今後さらに多くのアルトコインを新規上場させることで、世界の金融の中心地であるニューヨークの機関投資家や大口投資家からのアルトコインへの資金流入の拡大が期待されます。