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SEC、ビットコインETFの承認またも延期

2018.12.07
米新法案「仮想通貨法2020」下院へ提出

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米国証券取引委員会(SEC)は、その可否が注目されていたビットコインETF(上場投資信託)の承認判断期日を再び延期しました。
判断期日は来年に延期されるとのことです。

VanEckとSolidXのビットコインETF、最終期日は来年2月

SECの発表によると、今回延期されたのは、米国の資産運用会社VanEckとブロックチェーンスタートアップ企業のSolidXが取引所Cboeと共同で申請中のビットコインETFで、可否判断は2019年2月27日まで延期すると発表しました。
SECのルールでは、可否判断のこれ以上の延期は認められないため、次の期日で可否が確定するとのことです。

SECはこれまでいくつものビットコインETFに否決の判断を下しています。
8月にはProShares、 GraniteShares、Direxionなどから提出されていた9つの申請に対して、「詐欺や価格操作を防ぐ上でSECが求める水準に達していない」として同時に否決判断を下しましたが、翌日に否決判断を一時停止し、SECは全ての申請の見直しを行うと発表しました。
その後、ETF承認賛成派、反対派の双方の意見を共有するために、公の意見を募る期間を再度、11月6日まで設けました。

VanEckとSolidXの申請したETFは、その価値が先物市場ではなくビットコイン自体にあるという点で、他の9つのETFとは異なります。

SECは今回も同様に、再度、公に意見を募る期間を設け、期限を10月17日をとし、反論の期限を10月31日としていました。
期日までには1600以上のコメントが寄せられたとのことです。

ETF承認の先行きは不透明、長期的な視野を

CCNによると、SECのビットコインETF支持派のHester Peirce委員は、ワシントンで開かれた仮想通貨のカンファレンスで次のように語っています。
「ビットコインETFの承認が明日になるのかもしれないし、10年後になるのかもしれない。しかし、仮想通貨のインフラは時間をかけてより強固なものになっている。機関投資家の仮想通貨への参入は不可避であることは事実である。」

来年2月に、ビットコインETFが承認されるかはいまだに不透明な状況です。
しかし、長期的な視野を持てば仮想通貨の未来は決して悲観する必要はなさそうです。

参考サイト:
“https://www.coindesk.com/sec-again-delays-decision-on-vaneck-solidx-bitcoin-etf”
“https://www.ccn.com/pro-crypto-sec-commissioner-dont-wait-on-bitcoin-etf-could-take-days-or-years/”

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