TradingView(トレーディングビュー) ボリンジャーバンドの表示方法、活用方法
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仮想通貨のみならず、株式投資やFXでも特に人気のある「ボリンジャーバンド」。
このボリンジャーバンドはテクニカル分析において非常に有用性が高いインジケーターとして知られています。
今回はボリンジャーバンドの見方とTradingViewにおける表示方法、活用方法について説明します。
ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は、移動平均を表す線とその上下に移動平均線に対する価格のバラツキを想定した上下の補助線で構成されたもので、価格の勢いの変化や反転の目安・方向を見る指標です。
ボリンジャーバンドの上下の補助線には標準偏差と正規分布の考え方が用いられています。
詳しい概要とボリンジャーバンドの3つの動きについてはこちらの記事をご覧ください。
TradingViewでボリンジャーバンドを表示・設定する
それでは実際にTradingView上でボリンジャーバンドを表示します。
まだTradingViewをブラウザで表示していない方はこちらから。
アクセス及びログインした後、チャート画面を表示します。
ボリンジャーバンドを表示する
画面上部中央にある「~インジケータ―」をクリックします。
※ここではBitFlyerのBTCJPYチャートを使用しています。
クリックすると、以下のようなインジケーター検索画面がポップアップ表示されます。
上の図で示した検索窓より「ボリンジャーバンド」もしくは「BB」と入力します。
そして内蔵ライブラリの「ボリンジャーバンド」をクリックします。
すると以下のように、現在表示しているBTCJPYのチャートにボリンジャーバンドが追加表示されます。
これでボリンジャーバンドの表示が完了しました。
ボリンジャーバンドのみならずその他のインジケーターにおいても、同様の方法で追加することができます。
インジケーターの表示方法に関する詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
TradingView(トレーディングビュー)チャートにインジケーターを表示させよう
ボリンジャーバンドの設定を変更する
チャートに表示したボリンジャーバンドの設定を変更する方法をご紹介します。
まずボリンジャーバンドの主要線を右クリックし、「設定」をクリックします。
すると以下のような設定画面がポップアップで表示されます。
「入力」タブではボリンジャーバンドの「期間」、「ソース」、「標準偏差」、「オフセット」を変更することができます。各項目は以下の通りです。
- 期間:平均値を算出する際のローソク足の本数
- ソース:ローソク足のどの位置で平均値を算出するか
- 標準偏差:表示するボリンジャーバンドのσ値
- オフセット:どれだけ横方向にずらすか
設定が完了したら「OK」ボタンをクリックすると、設定が反映されます。
また「スタイル」タブでは表示するボリンジャーバンドの「線の幅」、「色」、「精度」、「スケール」を変更することができます。
この場合も同様にして「OK」ボタンをクリックすることで反映されます。
設定を変更することで自分好みのボリンジャーバンドへと変化させることができます。
ボリンジャーバンドの活用方法
TradingViewに表示したボリンジャーバンドを用いて、その活用方法をご紹介します。
ボリンジャーバンドの入力条件は以下のようにします。
- 期間:20
- ソース:終値
- 標準偏差:2(±2σ)
- オフセット:0
順張り活用方法
まずは順張りでの活用方法です。
順張りとは、上昇トレンドの最中では買い、下降トレンドの最中では売るという投資手法です。
順張りで活用する場合、ボリンジャーバンドのσバンドがエクスパンションを形成し、±2σバンドを抜けたときです。
上の図で示している個所ではスクイーズからエクスパンションへとボリンジャーバンドの形状が変化しています。
この時に動いた方向に売買を進めます。
上の図であれば価格は下落し、-2σバンドの方向へ動いています。そして-2σバンドをした抜けたタイミングで売ります。
示した例ではバンドウォークとなっていて強い下降トレンドが展開されていると分かります
しかし下降トレンド中のバンドウォークは売られすぎているとの認識が必要です。
したがって、いずれ大きな反発が予想できます。
反対に、価格が上昇し+2σバンドを上に抜けた場合には買います。
ここでも上昇トレンド中にバンドウォークがみられる場合には買われすぎていると判断することができます。
逆張り活用方法
次に逆張りでの活用方法です。
逆張りとは、順張りとは反対に相場の流れに逆行して取引を行う投資手法です。
つまり上昇局面では売り、下降局面では買います。
この時、反発する可能性のある価格帯での取引を心がける必要があります。
ボリンジャーバンドを用いた逆張りの場合、それはスクイーズを形成している相場で有効です。
±2σバンドを抜けたときには統計的に95%の確率から外れて売買が進み、これは買われすぎ、売られすぎを表しています。
そして上でも述べましたが、大きな反発が予想されます。
逆張り手法ではこの反発を狙います。
上の図では逆張りがうまくいきますが、順張り以上の注意が必要です。
逆張りではエクスパンションを形成している場面では取引を控えたほうがいいということです。
バンドが広がっている際の±2σバンドを抜ける、という値動きはその方向にずるずると進んでいく可能性が高くなります。
このような局面で逆張りをしてしまうと利益を上げることができません。
したがって逆張り手法を用いる際には使いどころに注意する必要があります。
テクニカル分析における注意点
これは今回ご紹介したボリンジャーバンドに限らずすべてのインジケーターに言えることですが、テクニカル分析では「ダマシ」が存在します。
ダマシとは、テクニカル分析に用いているインジケーターで売買のサインが出ているのに、その後の実際の値動きがサイン通りに進まないことです。
テクニカル分析は取引をする上で非常に有用性のある分析方法です。
しかし、その手法が100%当てはまることはありません。
用いているインジケーターだけを頼りに取引を進めると、損失を出してしまう可能性があります。
したがって取引をする際には、その場での相場判断が必要不可欠です。
あくまでもインジケーターは1つのツールとして使用したほういいでしょう。
まとめ
テクニカル分析で人気のインジケーターである「ボリンジャーバンド」。
うまく活用すれば取引で利益を出すことが可能です。
ただしその利用には注意が必要です。