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同じ通貨でもチャートが違う?Trading View(トレーディングビュー)で取引所ごとのチャートを表示する方法

2019.05.11
同じ通貨でもチャートが違う?Trading View(トレーディングビュー)で取引所ごとのチャートを表示する方法?

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ビットコインをはじめとした仮想通貨は、仮想通貨取引所によって価格が異なるということをご存じでしょうか。仮想通貨初心者の中にはこの点について知らない人も多く、気づかないうちに大きな損をしてしまっているケースもあります。

この点で、TradingViewで仮想通貨のチャートを利用する際に表示される取引所にも大きな注意を払わなければなりません。

今回はBTC/JPYを例として見ていきましょう。

 

同じコインでも仮想通貨取引所ごとにチャートが違う

TradingViewではBTC/JPYのペアに関して、「bitFlyer」と「Bitfinex」の2社の提供する価格データのチャートを表示することができます。

2社それぞれのBTC/JPYの2時間足チャートを12月28日15時00分の時点でのスクリーンショットです。左から「Bitfinex」、「bitFlyer」の順です。

取引所によって仮想通貨の価格が違う

チャートを全体的に見ると、「bitFlyer」と「Bitfinex」との間に違いがないように見えます。しかし、12月12日の01時-12月14日の01時の時間帯(赤枠)に注目すると、「bitFlyer」と「Bitfinex」のローソク足のズレが一目瞭然です。このように形状が違うと、キャンドルパターンなどでトレードしているトレーダーは分析を見誤ってしまいます。

ここまでローソク足の形状や表示にズレが出てしまうのは何故でしょうか。

原因:取引所によって取引量が違うため

このようなズレの原因は、取引所ごとに需要と供給が異なり、これにより価格差(ズレ)が存在していることです。

株式取引は証券取引所を通じて行行われます。証券会社が間に入りますが、基本取引所は東京証券取引所など1つであり証券会社は仲介する役割を担っています。つまり、証券会社によって価格差は発生しません。FXもまた、業者間により価格差はあるものの、インターバンク市場のレートを元に決めるため価格差は非常に小さいです。

しかし、仮想通貨取引所はこうした仕組みは存在せず、取引所に集まる不特定多数のユーザー間で売買が行われます。つまり、取引所ごとの需要と供給によって価格が決定されます。

使っている取引所のチャートがTradingViewにない場合

もし、現在使っている取引所のチャートがTradingViewで利用できない場合、どのようにしていく方が良いのでしょうか。

取引高の高い取引所のチャートを見る

チャートを選ぶ基準として、取引所の取引高は極めて重要なポイントです。一般的に取引量の拡大によって生じるメリットは多いということが知られています。取引量の多い取引所はユーザー数も多く、常に市場は活発な動きをしています。投資家の数が多いということは、それだけ買いやすい、売りやすいということです。つまり、流動性リスクを抑えることが可能です。また、取引高の高いところであれば多少チャートの形は違っても、一般化されたチャートを見ることができます。

例えば、

・BTC/JPYならbitFlyerを選びます。

・BTC/USD(BTXUSD)ならBITMEX、BITFINEXなどを選びます。

まとめ

日本国内の大手取引所の間で価格差が大きく開くことはあまり多くありません。一方、仮想通貨は各国ごとの法定通貨ごとにレートがあるため、海外取引所とは結構な差が生じます。これにより、チャートの表示に違いが発生し、入手する情報や分析の結果も大きく変わります。

今回の例として挙げた日本のbitFlyerと香港のBitfinexのBTC/JPNのチャートにも同じようなことが言えます。このような取引所間の価格差により、利益を得られる方もいれば、損してしまう方もいるでしょう。

TradingViewを利用する際は、この点を抑えることで不要な損失を回避しましょう。

 

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