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ビットコインのペーパーウォレットの作り方と使い方

2017.11.30
ペーパーウォレットの作り方と使い方

<この記事(ページ)は 5分で読めます>

ビットコインを保管するウォレットにはさまざまなものがありますが、一番シンプルな方法が、ペーパーウォレットという、秘密鍵を印刷してお札のように保管するものです。

ビットコインのペーパーウォレットはシンプルですが、秘密鍵をオフラインで管理するものなので、あなたのビットコインをハッキング被害から完全に防ぎ、どんなウォレットよりも安全に保管できる方法でもあります。

こちらがペーパーウォレットです。その名の通り、紙の左右に印刷された2つのQRコードによって保管します。左にあるのがビットコインアドレス、右にあるのが秘密鍵(プライベートキー)です。

このようなオフライン、つまりネットにつながっていないペーパーウォレットは、ビットコインを保管するにはセキュリティにおいて最も安全な資産管理方法といわれています。

紙に印刷する手間はかかりますが、大きな金額を保管する場合に用いられる方法として最もポピュラーです。ビットコインを頻繁に動かさないのであれば、ペーパーウォレットにして管理するのが安心・安全です。

仮想通貨のペーパーウォレットの特徴

セキュリティが非常に高いペーパーウォレットですが、利用するにあたって、まずはその特徴やメリット・デメリットを理解しておきましょう。

ペーパーウォレットのメリット

  • オフラインで管理するためハッカーから盗まれる危険性がない
  • そのためセキュリティとしては一番安全な保管方法とされている

 

ペーパーウォレットのデメリット

  • 紙媒体が汚れたりインクが薄れたり、経年劣化が起こった場合は、QRコードやアドレスが認識できなくなる可能性がある
  • 火災やその他の事故で紛失する恐れがある
  • ビットコインの出し入れが何回でもできるが、セキュリティの面から1つのペーパーウォレットでは1回の取引だけにするのが賢明

また、仮想通貨も現金のお札などと同じ資産なので、高品質の紙等で印刷したほうが望ましいでしょう。

ビットコインのペーパーウォレットの作成方法

ペーパーウォレットの特徴を理解したところで、作成方法を説明します。無料で簡単に作成できます。

① まず、bitaddress.orgにアクセスします。

② ウェブサイトが完全に表示されたらネット接続を切りオフラインの状態にします。ネットの接続を切るのは、外部からの影響を最大限に防ぐためです。

③ 緑の枠内のパーセンテージが100%になるまで、カーソルを動かし続けてください。カーソルを動かすと緑色の軌跡が点で表示されます。100%になると「シングルウォレット」と呼ばれるペーパーウォレットが作成されます。ちなみに、上部のメニューから日本語が選べます。

④  お札のようなデザインのペーパーウォレットにしたい場合は、「ペーパーウォレット」を選択してください。「生成するアドレス数」で枚数を指定することで同時に複数作成できます。

⑤  厳格な管理をしたい場合には、「BIP38で暗号化?」にチェックを入れ、任意のパスワードを入力します。ただし、パスワードを忘れると二度と取り出すことができなくなります。通常の用途であれば、パスワードの設定は不要です。

⑥ パスワードを設定したペーパーウォレットの場合は、ベージュ色のものから青色のものに変わります。

⑦  印刷をしたら、ビットコインアドレスのQRコードをモバイルウォレットでスキャンしたり、ウェブウォレットにビットコインアドレスを入力して、ペーパーウォレットに送金します。ペーパーウォレットの右下に入金額を書き入れておけば管理しやすくなります。

⑧  以上で、ペーパーウォレットが完成します。この紙を大切に保管してください。ビットコインを取り出すときは、秘密鍵を読み込んで出金します。

ペーパーウォレットの使い方としてオススメなのが、ギフトカードやプレゼントのように、誰かにビットコインを渡すことです。ネット経由で送金するだけでは素っ気ないですが、お札のように印刷してあれば、ギフトカードのように手渡したり、郵送などで送ることができます。こうした場合はくれぐれもパスワードを設定しないでください。

SegWitに対応したペーパーウォレット

送金時間が短縮され、送金手数料が安くなるSegWitに対応したペーパーウォレットも無料で作成できます。

まずは、segwitaddress.org に行きます。

「Generate New SegWit Address」をクリックすると、上記(bitaddress.org)のペーパーウォレット作成方法と同じようにマウスを動かすことで新しいペーパーウォレットが生成されます。

左が「3」から始まるSegWit対応のビットコインアドレス、右が秘密鍵(プライベートキー)です。ここにビットコインを送金すれば、ペーパーウォレットの完成です。

このビットコインを他のウォレットに移したい場合は、「Sweep SegWit Private Key」に秘密鍵を入力(あるいはQRコードをスキャン)し、送金先のビットコインアドレスを入力した上で、「TRANSFER ALL FUNDS」をクリックすることで送金できます。

イーサリアムのペーパーウォレット

ペーパーウォレットの作成方法は、仮想通貨ごとに異なります。イーサリアムの場合は、「My Ether Wallet」(マイ・イーサ・ウォレット)を使った方法があります。

【マイ・イーサ・ウォレットの詳しい作成方法はこちら】

My Ether Wallet(マイイーサウォレット)作成方法

上のリンクの方法でマイ・イーサ・ウォレットをオンライン上で作成することができます。
オンライン上でマイ・イーサ・ウォレットを作成した後は、印刷することでペーパーウォレットとして保管することができます。

My Ether Walletの「お財布紙情報を印刷」を選択するだけで、すぐにペーパーウォレットが作成されます。

ただし、My Ether Walletの場合は、財布の中身が丸ごと保管されるので、イーサリアム系のトークンを入れていたらそれらも保管されることになります。

安全な保管方法のペーパーウォレットですが、くれぐれも、秘密鍵(プライベートキー)を他人に知られないように注意してください。

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